4人の作家の作品を展示する「四人展-リボーンアートをボーダーレスに」が現在、「AZLM CONNECTED CAFE manordaいわて店」(盛岡市中央通1)で開催されている。
同店は毎年4月から5月にかけて行われる「紺屋町かいわいスタンプラリー」に2023年から参加。スタンプラリーで店舗を訪れた人に楽しんでもらうため、開催期間に合わせて店内のギャラリースペースを活用した展示を行っている。
今年はアート作品を気軽に触れてもらおうと、市内で整体師をしながら創作活動に取り組む杉山憲子さんと、杉山さんと縁がある作家3人によるアート展示を企画した。杉山さんは現在78歳。72歳の時にごみ捨て場にあったマーカーペンを拾ったことをきっかけに絵を描き始め、現在は着物や帯などの布を解いて画材にする「着物リボーンアート」の制作に取り組んでいる。
「出会いの全てがアート」と話す杉山さん。杉山さんとの出会いをきっかけにアート制作を始めた人やエッセーを制作する知人に声をかけて4人展が実現した。杉山さんの着物リボーンアートのほか、里見太さんのしっくいを用いた木材作品、梅本みきさんによるキューバでの滞在経験を基にした写真とエッセー、高林悠月さんのEVAスポンジやアクリルスプレーを使った造形作品が並ぶ。
杉山さんは海外の展覧会に出品した作品のほか、二戸の御所野遺跡や陸前高田市の「奇跡の一本松」など岩手県内の風景や宮沢賢治作品をモチーフにしたものを選び、20点以上を展示する。会場からも近い「石割桜」を描いた作品は、樹齢300年を超えるほどの時の流れを輝く光の線で表現した力作だという。
展示のサブタイトルには「ボーダーレス」という言葉を加えた。杉山さんは「空や海に隔たりがないのと同じように、アートもみんなと共有できるもの。出会いを生かし合い、つながり合い、アートを通じて多くの人と一緒に楽しむ場面をつくりたい。このギャラリーで作品を見た皆さんともつながり合うことができれば」と話す。
営業時間は10時~18時。土曜・日曜・祝日定休。観覧無料。5月29日まで。