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南昌荘で25回目の「ひな祭り」始まる 華やかな「ひなの館」を楽しんで

今年初お目見えの江戸時代のひな人形などが並ぶ

今年初お目見えの江戸時代のひな人形などが並ぶ

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 いわて生協が所有する国の登録記念物、で盛岡市指定の保護庭園・景観重要建造物「南昌荘」(盛岡市清水町)で現在、「南昌荘のひなまつり」が開かれている。

遠野の旧商家「村井家」から寄せられたひな人形

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 今年で25回目の開催。県内外から寄せられたひな人形やひな飾り、手作りの人形などを邸内の3つの部屋や廊下に華やかに飾り付けている。担当者の牧野典子さんは「始まった当初は、人形の数が長机一つに載るくらいだったと聞いている。今は施設全体が『ひなの館』になる。ここにあるひな人形の中には、持ち主がすでにいない物もある。たくさんの仲間と一緒に飾られている人形の表情は心なしか穏やかで、うれしそうに見える」と話す。

 今年は盛岡の旧家が所有していたひな人形を初めて展示。古い物は江戸時代の物で、人形が入っていた木箱には「安永4年」と記され、200年以上も前の人形だという。遠野の旧商家「村井家」に伝わるひな人形も初展示し、南部藩の家紋「向かい鶴」が描かれたお膳などを一緒に飾っている。

 このほか、昭和や平成の現代的な段飾りや陶器や和紙、米粒など変わった素材で作ったひな人形、つるしびな、今年のえと「巳(み)」にちなんだヘビの形をしたフェルトのひな人形などが並ぶ。

 期間中は関連の催しとして、2月16日に「福寄屋濤太衛門(ふくよせや とうだえもん)の語り踊りづくし」、22日に山口流しの笛の演奏、23日は日本舞踊若柳流若手師範会の演舞を行う。

 「飾り付けをした途端に寒い日が続き、ひな人形も風邪を引いてしまうんじゃないかと心配している。来館時は暖かい服装で」と牧野さん。「まだ寒いとはいえ、市内や県内のあちこちでひな祭りのイベントが始まると本格的な春はもうすぐそこ。この時期だけの華やかさを楽しんで」と呼びかける。

 3月3日まで。

 南昌荘の開館時間は10時~16時(15時30分最終入場)。月曜・火曜休館。入園料は、大人=400円、小中学生=200円。

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