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盛岡市動物公園で「人と動物の福祉」テーマにイベント 楽しみながら学んで

環境エンリッチメントとして設置された「フィーダー(給餌装置)」からエサを探して食べるニホンザル

環境エンリッチメントとして設置された「フィーダー(給餌装置)」からエサを探して食べるニホンザル

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 盛岡市動物公園ZOOMO(ズーモ、盛岡市新庄)で9月19日から22日まで、「SPECIAL ZOOMODAYS~盛岡市動物公園ZOOMOで行う人と動物の福祉とアクティビティの4日間~」が開催される。

 9月20日からの「動物愛護週間」に合わせて企画された同イベント。同園では、人と動物と自然の健康は相互に関係しているという考え方「One World-One Health」の理念を掲げ、動物の福祉と保全教育を大きな柱としている。その中で同園が行っている取り組みの一つが「環境エンリッチメント」。自然環境に比べて変化が乏しくなりがちな飼育環境に手を加え、動物たちの正常で多様性のある行動を引き出し、動物たちが心身ともに健康で暮らせるように工夫することを指し、飼育動物の福祉を向上させる方法でもあるという。

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 同園ではこれまでもイベントの一部で動物の福祉に関する取り組みを紹介してきたが、「One World-One Health」を掲げる園として大きなイベントを開いてみようと、今回の企画に至った。一方、「環境エンリッチメント」や「動物愛護」などのワードが難しさを感じさせ、一般的には浸透していない側面があることから、動物愛護や福祉に関連するものと、誰もが楽しめるコンテンツを合わせた内容になるよう工夫を凝らした。

 期間中、園内では約20種類の動物で環境エンリッチメントを実施。普段とは違う方法で餌を与えたり、木の枝や丸太、植物でできたおもちゃを設置したりし、それぞれの動物がどんな行動をするかを観察することができる。来園者が参加できる「参加型エンリッチメント」も日替わりで行い、参加者は環境エンリッチメントを行うための準備を手伝い、動物の様子を観察する。

 身近な動物の福祉を考えるものとしては市内の「保護ねこカフェ もりねこ」による保護猫の譲渡会やパネル展、人の福祉に関するものとしては市内の福祉事業所による雑貨などの販売が行われる。このほか、動物が登場する話の読み聞かせ会や、ツリークライミングとスラックラインの体験会といったアクティビティーも用意する。

 期間中の特別企画展として同園で暮らしていた動物や命を全うした動物の写真展「星になった動物写真展」も開催。飼育員によるコメント付きの写真や、来園者が撮影したものなどを展示する。20日は特別講演会も開催。動物園の飼育係や研究者など、各分野で活躍する登壇者を迎えて、これからの動物園動物の福祉や動物園のあり方についてクロストークを行う。

 同園の広報担当者は「『動物の福祉って何?環境エンリッチメントってどんなこと?』と思うかもしれない。飼育員と一緒に楽しみながら学んでもらえるとうれしい。たくさんの楽しいコンテンツの中に、学びが得られるものを加えた。4日間毎日来園してもらっても楽しいと思う。新しいZOOMOの形、そして今だけしか見られない園内の景色を体感して」と呼び掛ける。

 開園時間は9時30分~16時30分。入園料は、高校生以上=500円、中学生以下、65歳以上の盛岡市民は無料。参加するコンテンツによっては事前予約や別途参加費が必要。詳細はホームページから確認できる。

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