盛岡市や盛岡公共職業安定所など8組織が共催する企業研究イベント「もりおか シゴト ミーグリ」が2月27日、いわて県民情報交流センター8階会議室で開催される。
若者世代に盛岡広域圏の産業や企業について知ってもらうことを目的に昨年始めた同イベント。すでに就きたい業種や職種、企業を絞っている就活生ではなく、これから就職活動を始める学生を主な参加対象者とし、地元で働くイメージを持ってもらうとともに、企業側が若者の価値観や考え方に触れることで、今後の採用活動や人材育成に生かすことも狙いにしている。
採用が目的ではなく、参加者と企業が気軽に交流するイベントであることが特徴。タイトルも「会ってあいさつする」や「交流イベント」の意味を持つ「Meet& Greet」の略称を採用した。気軽さを表すポイントとして学生側・企業側共に私服やカジュアルな服装での参加を推奨している。
「こういったイベントでの私服について迷う人もいると思うが、昨年はパーカなどラフな服装で参加した人もいるので、本当に普段着で大丈夫」と盛岡公共職業安定所の中屋敷千夏さん。「若者と企業は採用される側・する側という立場で関わる機会が多い。そうではないリラックスした環境で、企業が若者と働くことをどう考えているのか、若者が企業に対してどんなことを思っているのか、互いに知ることができる」と話す。
今年は前回よりも交流の色を強め、企業側が若手社員の働き方などをプレゼンする形から、座談会形式に変更。盛岡公共職業安定所管内に事業場があり、高卒・大卒等の採用実績・予定がある24社が参加する。参加企業は業種・職種に関わらず、「若手の意見・アイデアを生かす」「全国・世界に勝負」「キャリア・スキルアップ支援」などの6つのテーマで4社ごとにグループとなり、参加者は興味があるテーマを2つ選んでグループに加わり、社員らの話を聞いたり、質問したりする。
岩手県内では、若者世代の県外流出が課題となっている。盛岡公共職業安定所の村松智夫さんは「企業側にも若者側にも種をまくイベント。就職先を考える中や、若者が働きやすい環境を整える中で、『そういえばあの時、こんな企業があったな』『若者がこういうこと言っていたな』と思い出してもらえるイベントになれば」と話す。
開催時間は13時~16時30分。申し込みはウェブフォームで受け付け、当日参加も可能。