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盛岡・鉈屋町の観光グッズ製作へ 学生が地域の特色生かしてデザイン

観光グッズのデザインを考案した学生の皆さん(写真提供=盛岡まち並み塾)

観光グッズのデザインを考案した学生の皆さん(写真提供=盛岡まち並み塾)

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 盛岡市大慈寺地区に残る盛岡町家と歴史的な町並みの保存・活用などに取り組む「盛岡まち並み塾」が現在、オリジナル観光グッズの製作に向けたプロジェクトに取り組んでいる。

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 同団体では、以前から地区内を訪れる人が地域に親しみを持って手に取ってもらえる観光グッズの製作を検討してきたが、グッズのデザインと製作費用が課題となり、実現には至っていなかったという。同団体の細川智徳さんは「鉈屋町をはじめとする大慈寺地区を訪れた記念になるようなグッズはなく、観光客が増加しつつある中で、何かお土産があればという思いは持っていた」と話す。

 グッズのデザインについては、「MCL盛岡情報ビジネス&デザイン専門学校」が県内企業と取り組む企業連携の一環として協力。今回は「鉈屋町かいわいに親しんでもらえる観光グッズ」をテーマに、グラフィックデザインを学ぶ学生たちがグッズの種類の検討とデザインの考案に取り組んだ。鉈屋町周辺を訪れたことがない学生も多かったことから、学生たちが実際に地域に足を運んで散策し、歴史的建物を巡り歩いた。

 学生たちは5種類のグッズについてグループに分かれてデザインを提案。製作業者の選定も自分たちで行い、費用の見積もりも合わせて提出した。「企画書も丁寧に作られていて、本当のデザイナーの仕事に近い方法で取り組んでくれたと思う」と細川さんは話す。盛岡まち並み塾の職員でグッズの種類とデザインを選考。鉈屋町らしさが盛り込まれていること、修学旅行生が多いことから手に取りやすい価格といった点で審査した。

 製作するグッズは、地区内で毎年4月に開催している「盛岡町家旧暦の雛(ひな)祭り」をイメージした付箋、鉈屋町の街道沿いにアサガオの花を咲かせる「朝顔プロジェクト」や共同井戸の水など地域のイメージを盛り込んだしおりセット、大慈寺のイラストが入った手拭い、鉈屋町のロゴ入りのアルミマウンテンボトルの4種類。

 クラウドファンディングを通して受注販売し、製作費を賄う。集まった金額の一部は同団体の活動拠点とする盛岡町家の床の修繕費用にも充てる。細川さんは「学生たちがそれぞれ地域を歩き、印象に残ったものをグッズのデザインに生かしてくれた。グッズを通じて、地域の伝統や歴史を皆さんに伝えることができれば」と呼びかける。

 価格は、付箋=2,500円、しおりセット、手拭い=各3,000円、アルミマウンテンボトル=3,500円。別途システム利用料がかかる。来年1月15日まで。

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