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ミナ ペルホネン盛岡店オープンから2カ月 街を彩るオーナメントの一つに

町家を改装した高い天井と、左官仕上げの壁の店内

町家を改装した高い天井と、左官仕上げの壁の店内

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 「ミナ ペルホネン」の直営店「ミナ ペルホネン モリオカ」(盛岡市紺屋町)がオープンし、12月11日で2カ月がたった。

特徴的な吹き抜けのアプローチ。いずれは中津川が見えるようになるという

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 同ブランドの東北地域で初めての直営店。デザイナーの皆川明さんは、今年で3回目の開催となった「北のクラフトフェア」の発起人になるなど盛岡とも縁があり、中津川沿いを気に入って出店場所を探してきたという。

 店舗は古い町家2軒分を改修。売り場は吹き抜けのアプローチを挟んで2つの建物に分かれ、店舗面積は85平方メートル。店内はもともとの高い天井や梁(はり)、柱を生かし、壁は岩手県内の土やわらを発酵させて作った壁材で左官仕上げを行った。カウンターには市内の山から採ったクリの木を使っている。窓枠や壁にはカーブを作り、「建物全体が優しさを感じさせるデザインにしている」と店長の加賀谷真ニさん。

 店内では同ブランドのテキスタイルを使った洋服やカバン、靴のほか、同ブランドのファブリックで座面を張り替えたビンテージチェアやガラス製品などを扱う。インテリアファブリックは1メートル以上10センチ単位で量り売りしている。

 店を運営するスタッフは全員が地元での採用。加賀谷さんは「北のクラフトフェア」にも関わっていた。「来店する皆さんから『待っていました』と声をかけてもらい、受け入れてもらえたんだと、ほっとした気持ちでいる。この2カ月で地域の皆さんが建物が気になると足を運んでくれたり、店の前で会うとあいさつしてくれたりすることがとてもうれしい」と笑みを浮かべる。

 現在は拡張工事中で、来年春にカフェやギャラリー、グロサリーを増設してグランドオープンとなる。アプローチやカフェの店内からは中津川の景色も見えるようになる予定。加賀谷さんは「盛岡の街に愛される場所でありたい。盛岡にはツリーを飾るオーナメントのように小さいけれどすてきな場所がたくさんある。そのオーナメントの一つになれれば」と話す。

 営業時間は10時~18時。水曜定休。

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