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盛岡・中ノ橋通に焼き肉店「肉唯」 他にはない味わいを届けて

「肉唯」の外観。通りに面した建物も吉田さんのお気に入りだという

「肉唯」の外観。通りに面した建物も吉田さんのお気に入りだという

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 焼き肉店「肉唯(にくただ)」(盛岡市中ノ橋通1)がオープンし、12月2日で1カ月がたった。

昭和の雰囲気をそのまま生かした和室にはテーブル並ぶ

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 店主の吉田忍さんは食肉の流通や卸売りなどの仕事に30年ほど携わってきた。「調理方法やカットの仕方を提案してもうまく伝わらない時があり、良い肉を自分で仕入れ、自分の納得する味で提供したいという思いを持っていた」と吉田さん。これまでの仕事を辞め、食肉に関する知識や経験を生かせる飲食店を開いた。店名には「唯一無二の焼き肉屋」という意味を込めた。

 店の場所は昭和20年代に建てられた写真館を改装した「旧唐たけし写場」の1階。吉田さんの地元の河南地区を中心に物件を探し、同物件2階で以前ワインバーを営んでいたソムリエの松田宰さんから紹介を受けた。「唐たけし写場」の看板が残る建物の外観や昭和の雰囲気がある和室などはそのままにしながら改装し、テーブル席とカウンター席、個室を設けた。席数は27席。

 全国から選んで肉を仕入れ、和牛上ロース(1,760円)、和牛カルビ(1,430円)、肉唯ホルモン3種盛り(1,320円)、上タン塩(1,980円)などを提供する。たれは濃口の味わいのしょうゆベースのたれと、あっさりしただしたれ、塩系のタンやホルモンに合う梅だれの3種類を用意。肉唯特製盛岡冷麺(1,045円)は、牛だしの味をしっかりと感じられる味に仕上げた。吉田さんは「盛岡の焼き肉屋に欠かせない盛岡冷麺は妥協したくなかった。好みでパクチーをトッピングするのもお勧め」と話す。

 ドリンクは、ビールやサワーなどの定番メニューや日本酒のほか、松田さんが選んだワインもそろえる。

 オープンから1カ月が経過し、12月6日からはランチ営業も始めた。来店客からは店内の雰囲気の良さや肉の質が好評を得ているという。吉田さんは「店内の空間が良くても味が悪い、味が良くても空間が悪いという店ではいけない。どちらも楽しんでもらえる店にしていきたい」と意気込む。

 吉田さんは「他にはない、ここにしかない味を皆さんに届けたい。昭和時代の建物の中で、おいしい肉を食べて、飲んで、ゆっくり楽しんでほしい」と呼びかける。

 営業時間は11時30分~14時、17時30分~23時(日曜は22時まで)。月曜定休。

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