盛岡市のアーケード街「ホットライン肴町」(盛岡市肴町)で行われていた「盛岡七夕祭り」が8月7日、4日間の日程を終えて閉幕した。
昨年度は4日間で約20万人の集客があったという同祭は、今年は全日程平日での開催にも関らず同規模のにぎわいを見せた。今年は「肴町らっぱ隊」による演奏会や地元商店街が出店した露天で会場が華やかに染まった。
訪れた地元客は「毎年楽しみにしている。昔から流れているこの商店街にしかない雰囲気が大好き」と話す。一方、「仙台の七夕に比べると見劣りがする。わざわざ見に来る気はしない」と辛口の評価を残す地元客もあったが、依然として地元客のリピーターは多い。
肴町商店街の商店主たちも、今回の集客数にはやや不満が残るようだが、一方で、来場客の構成に変化があったことを評価している。
そのひとつが、例年に比べ、家族連れ以外にケアハウスや老人ホームの団体客が多く見られたことだという。有料老人ホームは肴町内だけでも数軒あり、同町周辺を合わせると20軒程の施設が点在する。超高齢化社会の波を迎える中で、商店街に訪れる新たな「団体客」の存在が見え始めたといえる。
大正時代に創業した「履物屋熊谷」の現店主は、同祭について「一昔前には延べ80万人前後は集客があった」と懐かしむ。近年は盛岡へのUターンやIターンが高齢者にも見られるという。高齢者や老人介護施設利用という切り口から、地域と共生する商店街としての新たな生き残り戦略に、地元からも期待が寄せられている。
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