江戸糸あやつり人形劇団「結城座」の人形や道具、舞台写真などを展示する「江戸糸あやつり人形結城座と盛岡展」が現在、もりおか町家物語館(盛岡市鉈屋町)で開かれている。
江戸糸あやつり人形は、江戸時代から受け継がれているあやつり人形で、10本以上の糸と「手板」と呼ばれる道具で操る。「結城座」は職業的な劇団としては日本で唯一の江戸糸あやつり人形劇団で、江戸時代に旗揚げして以来、300年以上の歴史を持つ。
第2次世界大戦中に疎開したことがきっかけとなって、盛岡との縁が生まれた。現在は、「いわてアートサポートセンター」が定期的に行う子ども向けの江戸糸あやつり人形講座で、講師を務めている。
今回は10月23日~25日に結城座の公演「タクボク 雲は旅のミチヅレ」が、もりおか町家物語館の浜藤ホールで行われることから、同劇団の歴史や盛岡とのつながり、人形の仕組みなどを紹介する展示を企画した。
結城座の歴史や盛岡とのつながりを年表などで紹介するほか、実際の舞台で使う人形と人形を動かす手板、舞台に写し絵を投影するための道具、舞台写真やポスター、チラシ、台本を展示。展示室内では公演の映像も流している。同劇団の作品には岩手や盛岡にちなんだものもあり、盛岡で上演する「タクボク 雲は旅のミチヅレ」の舞台写真や、宮沢賢治の童話を題材にした「注文の多い料理店」の人形が並ぶ。
手板の展示では人形を動かす仕組みを解説し、自由に手板に触れられるようにする。もりおか町家物語館の担当者は「人形は舞台の上で動いているので、じっくりと見る機会も限られている。間近で見ると、人形の作りは繊細で、糸が細く、動かす仕組みも複雑。展示を見てから公演を見ると、結城座の皆さんの技術の素晴らしさがより実感できると思う。一緒に楽しんでもらいたい」と話す。
開館時間は10時~17時30分(最終入場は17時)。入場無料。