盛岡経済新聞の2022年PV(ページビュー)ランキング1位に輝いたのは、中華料理店「中華料理 正華(せいか)」のオリジナル自販機設置を紹介する記事だった。
同店店長の星川一馬さんは、コロナ禍で外食機会が減少する中、全国的に流行りつつあった自動販売機に着目。みたけ店(みたけ2)と向中野店(向中野5)の駐車場内、岩手町の「中川石油 セルフ沼宮内SS敷地内」の3か所に設置し、4月28日から稼働を始めると一時は品薄になるほどの好評を得た。夏には冷凍した規格外イチゴを使った「けずりイチゴ」を販売するなど、現在は季節に合わせた期間限定商品を取り入れながら稼働を続けている。
PVランキングは今年1月1日から12月15日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 盛岡の中華料理店がオリジナル自動販売機 店の味をいつでも楽しんで(5/10)
2. 盛岡の豚汁専門店が事業承継 豚汁の味と優しさ引き継いで(7/6)
3. 「あつ森」の中に岩手を再現 バーチャルで岩手楽しんで(3/22)
4. 盛岡・中央公園でアウトドアイベント 大人も子どもも楽しく遊べる一日を(5/25)
5. 盛岡プレミアム付き商品券「スマートSANSA」発行へ 事前登録始まる(5/11)
6. 「ジムニー祭り」20回目の開催へ 車で遊ぶ楽しみを最大限に引き出して(5/20)
7. 盛岡城跡公園で「北のクラフトフェア」開催へ 出展者選考委員に皆川明さんら(3/23)
8. 盛岡に地元発の冷凍ギョーザ無人販売店 非接触で専門店の味提供(5/6)
9. 盛岡に新たなクラフトビール「NANBU CRAFT」 岩手の恵みを詰めたビール目指す(4/15)
10. 八幡平にキャンプ場を作るプロジェクト始まる 1000年続く遊び場を(7/13)
2位には後継者不在だった豚汁専門店を学習塾が事業継承した話題がランクイン。看板メニューの豚汁のレシピや営業形態を守りながら、現在はSNSでの発信をスタートするなど新たな取り組みにも挑戦し、継承前の常連客や新しい客層からも支持を得ている。
今年は特にイベント関連の記事が注目を集めた。10位以下にも「3年ぶり」に再会する催し物について伝える記事が多く、街ににぎわいが戻り始めたことが感じられるランキングとなった。アウトドア関連の話題も3つランクインし、関心の高さがうかがえる。
コロナ禍から少しずつ復活のきざしを見せ、さまざまな動きがあった盛岡の街。2023年が今年よりも多くのハッピーニュースに恵まれることを願いながら、盛岡経済新聞は「街の記録係」として、読者が元気になるような地域の話題や街で暮らす皆さんの様子を伝えていきたい。