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「あつ森」の中に岩手を再現 バーチャルで岩手楽しんで

現在「岩手再現島」として認定されている5つの島

現在「岩手再現島」として認定されている5つの島

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 「あつ森でバーチャル岩手を体験しよう実行委員会」が3月17日、ゲーム内に県内の観光名所などを再現する企画「あつ森でバーチャル岩手を体験しよう!」を立ち上げた。

「サッコラ島」を散策するプレーヤー。「わんこそば」の店や、奥には「盛岡駅」も

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 同実行委員会の事務局を務めるのは、「ホテルエース盛岡」を運営する「ホテルエース」と、県内でeスポーツ大会の運営やeスポーツプレーヤーのサポートを行う「岩手eスポーツ協会」。

 ニンテンドースイッチ用ゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」(以下、あつ森)はプレーヤーが自由に「島」を開拓し、他のプレーヤーの島を訪問したり、自分の島に招待したりできる。「あつ森」の発売後、企業や団体が「あつ森」での情報発信を行っていたことから、「ホテルエース盛岡」でも観光情報の発信に活用しようと県内の名所や名物を再現した島「サッコラ島(じま)」の制作に着手。2020年11月に公開した。

 その後、制作した島をもっと活用しようと、「岩手eスポーツ協会」の協力の下、今回の企画を立ち上げた。スペースに限りがあり、一つの島で岩手全体を再現するのは難しい。そこで、県内の団体や企業が企画に参加して岩手を再現した島を複数制作し、実行委員会が「岩手再現島」と認定して公開。「岩手再現島」の集合体を「バーチャル岩手」と表現する。

 現在、企画に参画しているのはホテルエースのほか、学習塾を運営する「T・S」、南部鉄器の製造販売を手がける「岩鋳」、「岩手大好きVチューバー」として活動する「らせつ」さん、二戸など県北地域の魅力発信を行う「カシオペア盛り上げ隊」の5者。それぞれが岩手をテーマにした島の制作に取り組んでいる。今後も参加団体が増えていく予定。

 ホテルエースの「サッコラ島」、T・Sによる宮沢賢治が思い描いた街並みを再現した「もりーお島(じま)」、らせつさんによる岩手の「鬼伝説」をテーマにした「おにが島(しま)」は公開済み。岩鋳が南部鉄器の工房などを再現した「なんぶてっき島(じま)」はエリアを限定して公開、カシオペア盛り上げ隊による「iwateカシオペア島(とう)」は公開準備中。プレーヤーはゲーム内の「ゆめみ」機能でそれぞれの島を訪問できる。訪問時に必要な「夢番地」や島の様子、再現したスポットなどは専用のポータルサイトで紹介している。

 ホテルエース盛岡の田中宣行さんは「それぞれの島で、岩手県内のニッチな場所を可能な限り再現している。地域やテーマごとに、広く深く再現したバーチャル岩手を体験してもらい、岩手に興味を持つきっかけになれば」と呼びかける。

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