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盛岡・河南地区の情報伝える「かなかな・ラボ」始動 今とこれからを共有して

フェイスブックページなどで使われている「かなかな・ラボ」の画像

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 盛岡・河南地区における物事や情報などを発信する「かなかな・ラボ」が11月4日、スタートした。

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 「かなかな・ラボ」の前身となっているのが、旧盛岡バスセンター跡地を利用した地域活用ゾーン「SIDE-B(サイド・ビー)」と「盛岡バスセンターおよび周辺地区活性化協議会」。同協議会は「SIDE-B」の運営を行うため、地元商店街や街づくり団体らによって設立した。SIDE-Bとしての運営は今年の9月末で終了し、10月からは「新盛岡バスセンター」の再整備が始まっている。

 SIDE-Bの運営終了とともに協議会も解散を考えていたという。一方で、2021年度の開業を目指す新しいバスセンターのほか、2019年6月に閉店した商業施設「ななっく」跡地の再開発事業、岩手銀行グループによる地域活性化事業、「盛岡城跡公園」の芝生広場におけるパークPFIなど、周辺地域を含めて今後も大きな変化が続くことが分かっている。そこで協議会は解散せずに、活動の内容を地域で起きる物事の情報共有へとシフトした。

 「かなかな・ラボ」のメンバー・佐々木大さんは「協議会としては、これまでも地域のイベント情報や話題を伝えてきたが、情報共有のニーズは、さまざまな再整備や再開発が進む中で高まってくるように思えた。河南地区で暮らす人、働く人、学ぶ人、そして訪れる人にも必要なものになってくる」と話す。

 協議会には既存のメンバーに加え、「新盛岡バスセンター」の運営に関わる「盛岡地域交流センター」と「盛岡ローカルハブ」、旧ななっく跡地の再開発「monaka(もなか)プロジェクト」、岩手銀行グループによる地域活性化事業に関わる「manorda(マノルダ)いわて」も不定期で参加。今年7月にはこれらの事業者・団体が登壇する河南地区まちづくりシンポジウム「かなかな会議vol.1」を初開催している。

 新たな名称「かなかな・ラボ」は「かなかな会議」にちなんだという。「かなかな」には、シンポジウムのキャッチフレーズである「どうなるのかな・かなんのみらい」という思いもある。これが今後行っていく情報発信のイメージと重なったことから「かなかな」の部分を取った。「ラボ」は研究室の意味。「皆さんと一緒に奥深い、そして興味深い河南地区を研究・探求していきたい」という思いを込めた。

 「かなかな・ラボ」としての情報発信は、SNSやホームページへの投稿のほか、肴町商店街アーケード内掲示板に掲示する「かなかな かわら版」を通じて行う。動画配信サイト「ユーチューブ」を使った活動や、「かなかな会議」の開催も検討しているという。

 佐々木さんは「最初は『SIDE-B』という名前のまま活動を続ける考えもあったが、ありがたいことに多くの人に名前を覚えてもらい、バスセンターをイメージさせるという意見もあったので、思い切って名前も変えた。当面は、SIDE-B改め『かなかな・ラボ』として、河南地区の今とこれからを皆さんと共有していきたい」と意気込む。

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