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岩手県立図書館で郷土資料展 貴重書庫から初公開の資料も

初公開の資料「邦内郷村志」が展示された一角

初公開の資料「邦内郷村志」が展示された一角

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 岩手県立図書館(盛岡市盛岡駅西通1)4階展示コーナーで現在、企画展「初公開!郷土資料展 貴重書庫の中から」が行われている。

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 岩手に関する郷土資料の収集と保存も行っている同館。その数は16万冊を超え、古文書や古地図などの貴重資料は「貴重書庫」の中に厳重に保管されているほか、一部はデジタル化しインターネットでの公開を行っている。今回は貴重書庫内から新たに整理が終了した古文書などの郷土資料と関連資料55点を展示。そのうち42点が初公開となる。

 担当者の渡邊千明さんは「普段は企画展のテーマに沿って貴重資料を公開しているが、郷土資料をメインとして大々的に取り上げる機会は少ない」と話し、「展示を通して、資料の収集・保存という図書館の重要な活動と役割について知ってもらえれば」とも。

 展示は関川家文書・高橋家文書・大巻家文書・その他の4部門に分かれ、開運橋の設置に関する資料をまとめた「開運橋施設書類」や、江戸時代の盛岡藩の地誌「邦内郷村志(ほうないごうそんし)」、盛岡藩主・南部利幹(としもと)に宛てた礼状「徳川吉宗御内書」などが並ぶ。岩手の歴史に関するものや古文書解読に関するものなど関連図書55点の展示と貸し出しも行う。

 渡邊さんは「古い資料は文化や歴史への理解を深め、これからの研究の一助にもなる。展示されたものが研究を一歩進める力になればうれしい。図書館にも本だけではない資料があることをたくさんの人に知ってもらうきっかけにしてほしい」と呼び掛ける。

 開館時間は9時~20時。来年1月20日まで(12月28日~1月3日は休館)。

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