盛岡工業高校ラグビー部の吉田勇玖(いさき)主将と小原義巧(よしのり)監督、瀬戸和彦校長が12月17日、内館茂市長を表敬訪問し、第104回全国高校ラグビーフットボール大会出場への意気込みを伝えた。
同校の全国大会出場は4年ぶり36度目。10月に行われた岩手県大会の決勝では、昨年の優勝校・黒沢尻高校と対戦。夏の県高総体決勝では7対69で大敗した相手に前半はリードを許すも、後半で1点差に詰め寄り、21対20で勝利して花園への切符をつかみ取った。
全国大会は12月27日~来年1月7日に行われ、各都道府県の代表校51チームが出場する。同校は、ベスト16入りして花園で「正月越え」することを目標に掲げる。
瀬戸校長は高総体を「ここまでの負けはこれまでなかった」と振り返りつつ、「選手、指導者、先生方がそれぞれ連携し、練習を重ねた結果が出たと感じている。全国大会に向けても遠征などを行い順調な仕上がりと聞いている。皆さんの期待に応えられるのでは」と話した。
小原監督は「大会では盛岡市民の皆さんの魂を揺さぶるような強いタックルを見せてくれるはず。正月越え目指して一戦一戦に気持ちを込めて戦っていく」と話した。
内館市長は「花園出場おめでとう。県大会ではシード校を破っての優勝で、市役所でも盛岡工業出身の皆さんの先輩たちが大喜びし、応援している。私も一人の市民として大変うれしい。頑張ってもらいたい」と激励した。
吉田主将は「私たちはこの1年間、前に出るディフェンスと低さと速さを徹底したラグビーを追求してきた。それを全国でも出していき、ベスト16の目標を達成したい」と意気込みを伝えた。
懇談の中では京都で行った全国大会出場4校との合同練習の話題も出た。内館市長から練習での感触を聞かれた吉田主将は「体も大きくスピードもあった。それを公式戦の前に経験できたのが良かった」と話した。
同校の初戦は今月28日。長野県代表の飯田高校と対戦する。