岩手県立美術館(盛岡市本宮字松幅、TEL 019-658-1711)では、ポッドキャストによる美術作品の音声解説を行っている。
同サービスは、携帯音楽プレーヤーとして人気の高いアップルコンピュータ社の「iPod」にダウンロードされた作品解説(音声ファイル)をイヤホンで聞く仕組み。同館では来館者用に「iPod」を20台を用意するほか、来館者が個別に持つ「iPod」にダウンロードして利用することも可能。個別の端末には、同館のホウェブサイトからアップル社が提供する音楽配信サービス「iTunes」を経由してポッドキャストの音声ファイルをダウンロードする。解説時間は1作品あたり1分前後。
音声解説が聞けるのは、同館が所蔵する常設展示作のみで、萬鐵五郎や松本竣介など岩手にゆかりのある作家の25作品に対応する。
このサービスを手がけた同館の佐藤智一さんは「ウェブサイトをリニューアルする際に、何か新しいサービスを提供できないかと考えて、これを企画した。音声ファイルを作成するソフトも使いやすく、環境も整えやすかったので実現できた」と話している。「認知はまだまだこれからだが、少しずつ利用され始めている」とも。
アップル社のウェブサイトによると、美術館の作品解説にポッドキャストを利用した例は海外では珍しくなく、米国のMoMA(ニューヨーク近代美術館)The Metropolitan Museum of Artで行われているほか、国内では東京都現代美術館、世田谷美術館、札幌芸術の森美術館がほぼ同様のサービスを行っているという。
同サービスの利用は無料。
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