盛岡市のIT企業「デジタル・カルチャー・テクノロジー」(盛岡市中央通3、TEL 019-606-1070)は昨年末、盛岡地域に特化したSNS(ソーシャルネットワーキングサイト)を開設、サービスの運用を開始した。サイト名は「ハピモ」。「ハッピー」と「モリオカ」を掛け合わせた。
同サービスは「盛岡 Life Enjoy & Support SNS」をコンセプトに、盛岡の地域交流と活性化を旗印にしながら、同地域のビジネス支援と住民の生活向上を目指す。ユーザーターゲットは盛岡広域圏内に住む10代~50代の男女で、主に携帯電話に親しんでいる人としている。構築エンジンはOpenPNEを利用する。
サイト内では、登録ユーザー向けに従来のSNSと同様の個人ユーザー向けサイトが用意されるほか、クイズ形式でする「盛岡検定」など地元密着のコンテンツも用意する。また、コミュニティースペースには「店情報」「生活情報」など5つのカテゴリーを設け、「サンサン青山さん通り」「材木町商店街」などローカルならではの項目も並ぶ。
同社開発担当者は「どこの地方都市もそうだが、盛岡も次々に進出してくる大型店に押されて、地元の商店街に元気がない。SNSを利用して地域ぐるみで活性化できるのではないかと考えた」とサイト開設のきっかけを話している。ミクシーなど大手SNSとの差別化については「範囲の狭いSNSだからこそカバーできる情報がある。身近な生活情報をユーザー同士が気軽にやりとりししながら活用してほしい」と話す。
同社では広告による収益モデルを模索しながら、今後、利用者の拡大に努めていくとしている。
地域SNSはここ1年ほど地域活性化ツールとして注目されてつつあり、総務省も実証実験などに取り組んできた。現在は福岡の「VARRY」や横浜の「ハマっち!」、東北では八戸の「はちみーつ」などが、すでにサービスを開始している。
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