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盛岡市子ども科学館で科学技術週間特別展 県内企業の技術を身近に感じて

県内企業による技術展示と盛岡市少年少女発明クラブの作品が並ぶ特別展示

県内企業による技術展示と盛岡市少年少女発明クラブの作品が並ぶ特別展示

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 盛岡市子ども科学館(盛岡市本宮)で現在、「科学技術週間 特別展示」が行われている。

大きな段ボール迷路が今年の特別展示の目玉

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 文部科学省が定める「科学技術週間」は、科学技術について広く理解と関心を深め、日本の科学技術の振興を図ることを目的に、1960(昭和35)年2月に制定。盛岡市子ども科学館では、同週間に合わせて科学技術に関するイベントを毎年開催している。

 今年の科学技術週間は4月14日~20日で、イベントは12日に開始。2階の図書室では、県内協力企業と2024年度盛岡市少年少女発明クラブによる特別展示を行っている。今年の協力企業は、イーアールアイ(盛岡市)、和同産業(花巻市)、わしの尾(八幡平市)、盛岡セイコー工業(雫石町)、東北紙器(雫石町)の5社と、県工業技術センター。各社が持つ特許や技術例、実用新案例の製品などを展示する。各社のブースでは同館を訪れる子ども向けに技術を解説するほか、一部ブースでは展示会場内や自宅で体験できる工作キットを配布している。

 2024年度盛岡市少年少女発明クラブは、昨年の県発明くふう展に出品するために制作した作品を展示。旅行中に植物に水をやるための仕組みや料理に使う油の量を分かりやすく示したフライパン、靴下を楽に履くためのアイテム、献立を決めるルーレットなど、子どもたちが発明したユニークな品々が並ぶ。

 特別展示を担当する高橋慧さんは盛岡市少年少女発明クラブ事務局も務める。「日常から生まれた子どもたちの発想は面白い。それが形になるまでさまざまな努力と工夫がある。子どもたちの発明の数々を楽しんでもらいたい」と話す。

 東北紙器の協力で第3展示室に設置した段ボール迷路も、今年の特別展示の目玉の一つ。今月20日には科学技術週間関連イベントとして、岩手大学理工学部の高木浩一教授による「カミナリ実験」も行う。

 高橋さんは「子ども科学館というだけに、普段は子ども向けの内容がメインだが、今回の特別展示は大人にとっても見応えがあるものとなっている。県内企業の技術を学びながら、子どもたちと一緒に工作や迷路を楽しんで」と呼びかける。

 開館時間は9時~16時30分(入館は16時まで)。月曜休館。図書室での特別展示は入場無料。段ボール迷路がある展示室への入場料は4歳~中学生=100円、高校生以上=200円。今月20日まで。

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