滝沢村は4月1日、村で飼う馬の「校伯(こうはく)」に嘱託職員として辞令を交付した。
同日、同村役場(滝沢村鵜飼)で交付式が行われ、柳村典秀村長は「精一杯頑張るように」と激励した。
アイドルホースとして知られる校伯は、900キロを超えるがっしりした体型のブルトン種で年齢は10歳。人間の年齢に換算すると30歳ほどの雌で、すでに8頭の子持ち。
同日より同村経済産業部商工観観光課に配属され、「PR推進委員」として伝統行事「チャグチャグ馬コ」など同村の広報宣伝活動に「従事」する。任期は1年で、「成果いかんでは契約延長もありうる」(柳村村長)。
この試みは、近年頭数が減り続ける「チャグ馬」に歯止めをかけ、馬事文化を保存・維持する目的で村が企画。関係する役場職員は「岩手県内外の観光客に向けた情報発信と同時に、村民にもこの伝統行事の価値を再認識してもらえれば」と期待を寄せる。「校伯の活動を通じて、馬事文化のモチベーションが高まるような話題作りができれば」とも。
校伯の初仕事は、今月末に行われる「たきざわ自然情報センター」(鵜飼)のグランドオープニングセレモニーを予定。