盛岡経済新聞の2023年上半期PV(ページビュー)ランキング1位は、2月に行われた菅原初代さんによるコレクション展「願わくば、手のひらいっぱいの」について伝える記事だった。
ランキングは今年1月1日から6月30日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。10位までのランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 盛岡で菅原初代さんのコレクション展 思いと共に作品に次の居場所を(2/8)
2. 9回目の盛岡珈琲フェス開催へ コーヒーから出会いの輪を広げて(5/30)
3. 盛岡で東北初の「IKEAポップアップストア」 300点のアイテム販売(5/24)
4. 「盛岡台湾Happyフェス」今年も開催へ 開催エリア拡大、台湾好き増やして(1/24)
5. 盛岡で「鈴木敏夫とジブリ展」開幕 東北初開催、鈴木さんの足跡たどる(4/7)
6. 盛岡にカットフルーツギフトの専門店 カットフルーツの世界楽しんで(5/29)
7. 盛岡市がSNSで魅力再発見 「2023年に行くべき52カ所」選出を受けて(1/19)
8. 岩手県立中央病院でディズニーデザインの病衣導入 ディズニー日本法人が寄贈(6/29)
9. 盛岡プレミアム付き電子商品券「スマートSANSA」発行へ 物価高騰対策で(6/12)
10. 盛岡の工房がホエイリキュール発売 「もったいない」から生まれたアイデアで(1/30)
1位の菅原さんによるコレクション展は、菅原さんが手元に集めた美術品を展示販売するもの。昨年6月にステージ4の大腸がんであると診断されていた菅原さんは、「自分がいなくなる前に、作品を愛してくれる人へ託したい。次の居場所をつくりたい」という思いで、交流のある作家やギャラリーに相談し、コレクション展を開いた。作品のほとんどは岩手や盛岡に縁ある作家のもので、会場には美術仲間や作家、ファン、菅原さんと交流がある人などが次々に訪れ、菅原さんは来場者と話し、作品の魅力を伝えていた。同展の終了後、3月16日に本人のツイッターで、菅原さんが3月9日に亡くなっていたことが発表されると、1位の記事のほか、菅原さんについて取り上げた過去の記事の閲覧数が急増。多くの人が菅原さんを親しみ、別れを惜しんでいることが伝わった。
2位はコーヒー店の店主が企画し9回目を迎えた「盛岡珈琲(コーヒー)フェスティバル」、4位は市内の観光事業者や台湾ファンが立ち上げた「盛岡台湾Happyフェス」、5位はスタジオジブリの鈴木敏夫さんをテーマにした展覧会「鈴木敏夫とジブリ展」などイベントの開催を伝える記事がランクイン。コロナ禍が落ち着き、街ににぎわいが戻った話題が注目を集めた。
7位には、今年1月に米国のニューヨーク・タイムズ紙が選ぶ「2023年に行くべき52カ所」に盛岡が選出されたことを受けて始まった企画に関する記事が入った。市では注目を集めているタイミングで情報発信しようとSNSを活用し、ニューヨーク・タイムズ紙の内容に関連する観光情報などを投稿した。「2023年に行くべき52カ所」選出の影響は大きく、盛岡経済新聞でもニューヨーク・タイムズの記事中で紹介された店舗を紹介した記事の閲覧数が増加している。
食に関連する話題も例年通り人気が高い。6位には5月に開店したカットフルーツギフト専門店「福りんご」、10位には基本的に廃棄される「ホエイ(乳清)」を活用したリキュールの発売を伝える記事が入った。
全国から注目される記事も多くランクインした今年の上半期PVランキング。コロナ禍前の活気が戻りつつある盛岡の街の様子を、地域内外の皆さんに幅広く届けていきたい。