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盛岡のホテルでマルシェイベント 誰もがチャレンジしやすい場所を目指して

6月24日に行われた第1回の様子。ホテル前にはキッチンカーが並んだ

6月24日に行われた第1回の様子。ホテル前にはキッチンカーが並んだ

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 ハンドメード作家による作品や食品の販売、ワークショップ体験などを行うイベント「中央通まちかどマルシェ」が毎月第2・第3土曜日、ホテルエース盛岡(中央通2)で開催されている。

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 実行委員会のメンバーが「初心者でも参加しやすいイベントを作りたい」「新規参入しやすく、雨天や冬場でも出店できる環境を整えたい」と立ち上げた同イベント。6月24日に1回目を開催した。岩手県内や盛岡市内では、ハンドメード作家が自分の作品を対面形式で販売するマルシェイベントが多く開催されている一方、イベントによっては出店作家が固定されている状態に課題を感じていたという。

 イベントをサポーターとして支えるのが市内在住のフリーアナウンサーの村井由紀子さん。企業支援プロジェクトに関わる経験から、出店者の取りまとめなどを担当する。村井さんは「起業を目指したい作家や、自分の好きなことを仕事にしたいと考える作家が多い一方、チャレンジできる場所は少ない。人と会って、マルシェに店を出すことで、自分のアイデアが本当に売れるのか、仕事になるのか、需要はあるのかなどを知ることもできる。背中を押すためにも、初心者でも飛び込みやすい環境を整えていきたい」と話す。

 実行委員らの考えに賛同し、ホテルエース盛岡が場所を提供。同ホテルの屋外広場と1階のラウンジ部分を会場として貸し出すほか、チラシやウェブサイトを使った広報などを担当する。開催時間はホテルのチェックイン・チェックアウトの時間に合わせ、宿泊客の来場にもつなげる。同ホテル管理・企画課の田中宣行さんは「ホテルがマルシェイベントの会場になるのも珍しい形で、宿泊する皆さんの楽しみにもつながる。タイトルに中央通と付くイベントも少ないので、地域のにぎわいになれば」と話す。

 現在は実行委員側が声を掛けて集まった出店者が参加。手作りのアクセサリーや雑貨、イラスト、コーヒー、野菜、菓子などを販売するほか、ワークショップや占いといった体験を提供する。初回は予想以上の来場者が訪れ、出店者との交流や買い物を楽しんだ。出店希望者の募集は随時受け付け、今後は出店者を固定せず定期的な入れ替えを行い、新規参入しやすい環境を整える。定期的に開催することで認知度を高め、通年開催することも目指している。

 村井さんは「コロナ禍の中、人に会うことも難しかった時期が続いてきて、人が集まる場所を作ることができる今がうれしい。出店者の皆さんのパワーを感じてもらいたい。中央通の新しいにぎわいとチャレンジの場になれば」と意気込む。

 今月の開催は7月8日、22日。開催時間は両日共10時~16時。開催スケジュールと出店者情報はホテルエース盛岡のウェブサイトとイベントのSNSで発信する。

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