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盛岡中心市街地エリアで職域接種実施へ 事業者や従業員対象に千人規模で

「Go2ワクチンSaveモリオカ」のチラシを持つ「東家」の給仕

「Go2ワクチンSaveモリオカ」のチラシを持つ「東家」の給仕

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 盛岡市内の飲食店事業者などによる「Go2ワクチンSaveモリオカ実行委員会」が現在、市内中心市街地エリアの事業者や従業員などを対象にした新型コロナウイルスワクチンの職域接種の実施に向けて準備を進めている。

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 同プロジェクトは、大通商店街周辺エリアで同様の職域接種を計画している「モリオカ マチナカ ワクチン プロジェクト」と連携。実行委員会が主催し、県内の飲食業に関わる有志らによる「岩手の飲食業界を守る会」、岩手銀行子会社の地域商社「manorda(マノルダ)いわて」、盛岡市八幡町周辺の活性化などに取り組む「もりおか八幡界隈(かいわい)まちづくりの会」、市内河南地区の有志らによる「河南地区飲食店連合会事務局」との共催で行う。

 職域接種を計画する背景には、「コロナ禍で苦しむ飲食店の状況を改善したい」という強い思いがある。実行委員会の代表を務めるのは老舗そば店「東家」の馬場暁彦さん。これまでもコロナ禍の影響を受ける飲食店や小売店への支援を求める活動や、利用者へコロナ禍での会食マナーを伝える取り組みを行ってきた。

 馬場さんは「ワクチン接種についても、中心市街地でできるような集団接種の要望を伝えていた。現在の集団接種会場は市街地から離れていて、街なかで働く人にとっては難しい環境があると感じている」と話す。

 一方、従業員が少ない飲食店や小売店では、「1000人以上の接種」という職域接種の条件をクリアできない。そこでヒントとなったのが、全国で行われている中小企業や小規模事業者らが協力して実施する形の職域接種だった。

 プロジェクトに協力する「もりおか八幡界隈まちづくりの会」会長の大石仁雄(きみお)さんは「職域接種は規模が大きすぎると思っていたが、小さい店同士で集まれば実施できる。これからの感染症対策は三位一体。飲食店も対策、利用客も対策、そこにワクチンというディフェンスが加わる。この3つが重要だと思う」と話す。「manordaいわて」の菊地文彦さんは「ワクチン接種が進めば街の雰囲気も変わってくる。今後、イベントなどを行う時期に向けて機運をつくりたい。安心安全の盛岡市内中心部を取り戻したい」と力を込める。

 「Go2ワクチンSaveモリオカ」では、飲食関連事業者中心に、盛岡市内中心部エリアでの事業者とアルバイト・パートを含めた従業員を接種対象としている。接種は平日に、市内中心部の医療機関で実施。現在は1回目が8月中旬、2回目が9月上旬を予定しているが、ワクチンの供給状況によっては遅れる場合もある。

 希望者はウェブフォームから事前意向調査に回答して予約登録を行う。登録時には氏名・生年月日・自宅住所・メールアドレスなどの連絡先・勤務先の情報・接種券番号などの入力が必要。ワクチンの供給時期が分かり次第、登録内容を基に事務局が割り振りを行い、接種日や医療機関を知らせる。ワクチンを破棄しないよう、事前にキャンセル待ちリストも作成予定。

 馬場さんは「ポイントは3つで、まずは飲食店の事業者や従業員限定ではないこと、市内中心部を対象としていること、1000人という限りがあること。もうすでにマスクやフェースシールドといったガードをしているが、ワクチン接種はもう1つ強い盾を持つことだと思う。何より『自分が打ちたい』という意思を持って登録してもらいたい」と呼び掛ける。

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