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プラザおでってに特設の「盛岡山車」が登場 特別企画展で迫力間近に

ロビーに特設された大迫力の「盛岡山車」の演目部分

ロビーに特設された大迫力の「盛岡山車」の演目部分

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 「プラザおでって」(盛岡市中ノ橋通1)で現在、「盛岡山車特別企画展」が開催されている。

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 新型コロナウイルス感染症の影響により、今年の「盛岡秋まつり・盛岡八幡宮例大祭」の山車運行が中止となったことを受け企画された同展。「盛岡八幡宮」社殿内での祭儀は規模を縮小して実施されるが、市内での山車の練り歩きやパレードが主要行事は中止となり寂しさを感じている人も多い。

 企画展を主催する「盛岡観光コンベンション協会山車運行委員会」は7月ころから準備を開始。当初は「秋まつり」の歴代ポスターを掲示する「ポスター展」のみを予定していたが、「盛岡山車推進会」に相談したところ、「山車の設置をしよう」と提案を受けたという。そこで、同協会と推進会、「南部火消伝統保存会」の共催による特別企画展の実施に至った。

 9月1日からロビー部分を使って山車とポスターの展示をスタート。吹き抜けを生かして山車の演目部分を実物大で特設し、歴代のポスターと山車の絵を描いた「番付」も並ぶ。特設された山車の演目は祭りで実際に使用された風流飾り「歌舞伎十八番 矢の根」で、裏側には「見返し」の飾りの代わりに「盛岡さんさ踊り」の人形が飾られている。

 展示場所は普段からロビーとして一般開放されているため、立ち寄った人が展示を眺め、間近で見る機会が少ない山車の大きさや迫力に驚いて行くという。

 14日からはギャラリーで「盛岡山車推進会・南部火消伝統保存会 秘蔵品展」を開催。刺し子はんてんや半鐘といった普段はなかなか見ることのできない伝統的な火消道具のほか、歴史的な「番付」などの秘蔵品の数々が展示される。

 特別展の期間は同協会がおはやしの練習を始める時期や、実際の山車運行の時期に合わせて設定。街なかで聞こえるおはやしを練習する音色や声を「秋の訪れを感じる風物詩」として捉える人も少なくない。

 同協会の担当者は「同じく中止になった『チャグチャグ馬コ』や『盛岡さんさ踊り』も音に特徴がある祭り。音が聞こえないことに物足りなさを感じさせ、中止になった寂しさを強めているように思う。こういう状況だからこそ、展示を見て少しでも雰囲気を楽しんでもらい、次回の開催まで期待を膨らませていてほしい」と呼び掛ける。

 開館時間は9時~17時。9月22日まで。

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