盛岡経済新聞の2020年上半期PV(ページビュー)ランキング1位となったのは、個人が作成した「盛岡市内のテークアウト可能な飲食店マップ」の公開を知らせる記事となった。
1位に輝いた話題は、市内の「喜雲寺」(盛岡市下田)の副住職・佐々木秀吾さんが作成した「盛岡市のテークアウトできるお店マップ」を紹介したもの。新型コロナウイルス感染症の影響から、「自分に何かできることはないか」と模索していた佐々木さん。東京都荒川区の地域メディア「荒川102」が公開していた「荒川区でテークアウトできるお店マップ」を参考に、グーグルマップの機能を活用して誰でも編集できる形でマップを公開した。「良識のある編集を」と呼び掛けながら多くの人に向けて情報の追加を求め、現在は100店を超える店舗情報が表示されている。
ランキングは今年1月1日から6月30日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 盛岡の「テークアウトできるお店マップ」公開 個人が作成、協力求める(4/1)
2. 岩手のテークアウト情報発信アカウント話題に 「TOGO」が「GOTO」になるまで(4/24)
3. 盛岡でも新型コロナ影響広がる イベント自粛・短縮営業・休館相次ぐ(3/9)
4. 「リンツ ショコラ ブティック」が岩手初出店 甘く楽しいチョコレート体験を 日本人唯一(3/13)
5. 映画「影裏」ロケ地マップ完成 オール岩手で撮影、作品と散策楽しんで(2/3)
6. 「ホテルメトロポリタン盛岡」がドライブスルー開始 ホテルの味を気軽に(5/19)
7. 岩手県交通が「IC乗車券サービス」導入へ 地域連携ICカード利用(1/27)
8. 紫波町に若者が学び続ける拠点を 学生たちが空き家リノベに挑む(1/31)
9. 「盛岡の美味いもんアンバサダー」の料理をおうちで 市がホームページで紹介(5/15)
10. 外出控えて「わんこ」をそばに 盛岡の老舗わんこそば店がユニーク企画(5/7)
2位以下にも新型コロナウイルス感染症に関連した記事がランクイン。2位には岩手県内のテークアウト情報や自宅で過ごす時間を楽しくする情報を発信するSNSアカウント「TOGO IWATE」、10位には「TOGO IWATE」と老舗そば店「東家」がコラボレーションした企画「うちのわんこそば」の話題、3位は市内でのイベント自粛・営業短縮・休業などの情報をまとめた記事となった。
PVランキングでは毎回「食」に関する記事が人気を集めるが、今回も多くランクインした。4位はスイスのプレミアムチョコレートブランド「Lindt(リンツ)」の岩手初の直営店が開店した話題、6位はホテルグルメを気軽に味わえるユニークなドライブスルー。9位の記事では盛岡産の食材を使った店舗のテークアウト・デリバリー情報を発信する市の取り組みを取り上げた。
盛岡市内と近隣地域に関するニュースも注目を集め、盛岡市や雫石町などで撮影が行われた映画「影裏」のロケ地マップの紹介が5位に、岩手県交通の路線バスでのIC乗車券サービス導入に向けた動きについての記事が7位、紫波町で学生らが取り組む空き家リノベーションにまつわる話題が8位に入っている。
新型コロナウイルス感染症の影響を受けながら、行政や市民、企業がそれぞれ工夫した取り組みを続けてきた上半期の盛岡。下半期の盛岡経済新聞では、地域の明るいニュースや新しい情報と共に、奮闘する人々の姿も伝えていきたい。