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岩手のテークアウト情報発信アカウント話題に 「TOGO」が「GOTO」になるまで

盛岡出身の福士陽香さんによる「TOGO IWATE」のイラスト

盛岡出身の福士陽香さんによる「TOGO IWATE」のイラスト

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 岩手県内でテークアウト可能な店舗の情報などを発信するSNSアカウント「TOGO IWATE(トゥーゴー イワテ)」が話題となっている。

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 インスタグラムとツイッターを活用しそれぞれ情報発信を続ける同アカウント。岩手在住の有志らが運営している。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、外出自粛や休業要請などが全国的に広まる中、感染者が未確認の岩手県内でも飲食店や小売店などが影響を受け始めたことから、「少しでも役立てることはないか」と考えていたという。

 同時期に山梨県のテークアウトできる店舗をインスグラムで紹介している「TOGOYAMANASHI」の取り組みを知り、運営者にコンタクトをとり岩手でもスタート。インスタグラムは4月6日、ツイッターは10日にアカウントを立ち上げた。

 2つのアカウントに共通するのは、岩手で暮らす人が自宅で過ごす「おうち時間」を楽しくしてくれる情報を発信すること、少しでもスモールショップ応援になるような手伝いをすることだという。盛岡市出身のイラストレーター・福士陽香さんの描いたイラストを用いた「テークアウトできます」ポスターのデータも無料配布している。

 それぞれハッシュタグ「#togoiwate」を使い、テークアウト情報や通販情報を共有している。インスタグラムでは地域ごとに情報が見られるように整理。ツイッターはテークアウトや通販についての情報のほか、各地域の有志が作製した「テークアウトマップ」の詳細や「アマビエグッズ」の紹介など、新型コロナウイルスに関連する県内のポジティブな情報を発信している。

 全国的に見ても、情報をまとめる動きは早い方だということで、「岩手のように自分の地域でもやってほしい」というコメントも寄せられた。担当者は「特にインスタグラムは見る見るうちにフォロワーが増え、需要があったことを実感した。アカウントの運営を始めた時に比べて、今はテークアウトを始める店舗も増えた。店をまとめるだけでも投稿数が多くなり、さまざまな団体が同じような取り組みを始めたことで一元化がなかなか難しい」と話す。

 テークアウト情報を紹介するアカウントとして立ち上げ、店舗側からの投稿は多いものの、消費者の声は少ないという。紹介しても実際どれだけの人がテークアウトを利用しているかは不明瞭な側面もある。今後の状況によっては休業情報の発信が必要になる可能性も考え、店舗や消費者のニーズに応えながら臨機応変にアカウントを運用していくという。

 担当者は「#togoiwateを付けて、テークアウトの情報やお店の応援になる通販の情報などを投稿していただけたら。県内のおうち時間を明るくする内容なら、手作りお菓子やおうちお花見などでも構わない。われわれにできることがあれば、ダイレクトメッセージなどで意見を送ってもらいたい。『TOGO IWATE・岩手のお持ち帰り』が、『GOTO IWATE・岩手に行こう』になる日まで、おうち時間をサポートするSNS発信ができればと思う。投稿・フォローを待っている」と呼び掛ける。

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