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岩手の伝統工芸をフランスで発信 出展事業者が報告会

保副知事(中央)と報告に訪れた事業者ら

保副知事(中央)と報告に訪れた事業者ら

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 今年2月にフランス・パリで開催された「ジャポニズム2018『伝統と先端と』展」に出展した県内の事業者らが、4月8日、成果報告のため保和衛副知事を表敬訪問した。

 「ジャポニズム2018」は、日仏友好160周年を記念して開かれた、日本文化の魅力を紹介する大規模な複合型文化芸術イベント。岩手県はイベント内の公式企画「第6回『伝統と先端と』~日本の地方の底力」に出展し、県内の4つの事業者が伝統工芸技術についての展示や実演、試験販売などを行い、優れた技術を広く発信した。

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 8日はイベントに出展した、筆記用具専門店「pen.(ペン)」(盛岡市)の菊池保宏さん、「岩谷堂タンス製作所」(奥州市)の三品綾一郎さん、三品みなみさん、「京屋染物店」(一関市)の蜂谷悠介さん、南部鉄器を製造する「及富」(奥州市)の菊池海人さんが、出展した工芸品と共に県庁を訪問した。

 事業者らはフランスでの様子や成果などを報告。フランスでの展示については、日本の素材を翻訳する難しさや認知度の低さといった課題も見つかったが、興味を持つ人が多かったことや販路拡大につながったことなど、高い評価を受けた部分が多かったという。

 「pen.」の菊池さんは、浄法寺産漆を100%使った漆塗りのボールペン「japen(ジャペン)」を出展。「日本の伝統的な素材である漆を、世界で共通して使える道具にするという部分で、筆記具という形を考えた。欧州での展開についても考えていて、パリでの展示を通じて、現地で評価や課題が見つかったことは大きな意味がある。日本の伝統・文化、職人技へのリスペクトを感じた」と話した。

 報告を聞いた保副知事は「今回の取り組みに果敢にチャレンジしてくれたことに敬意を表したい。皆さんのように若い世代が伝統工芸に携わり、世界へ広めていることを伝えていくとともに、さまざまな協力・支援を通じて応援していきたい」と評価。「この機会に地元、県内での職人同士のネットワークづくりも活発にして、新たな展開につなげてはどうか」といった提案も行った。

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