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岩手の漆をウェブサイトからPR 国内外へ文化と魅力伝える

「いわて漆物語 はじまりの森」トップページ

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 岩手県の漆文化や漆器の魅力などを発信するウェブサイト「いわて漆物語 はじまりの森」が3月15日、公開された。

 岩手県は日本一の漆生産地と知られている一方、県民からの認知度は低い傾向にあったという。県では2017年度から県内に向けた漆の生産状況や文化、漆製品の魅力などを活発に発信してきた。2018年度はさらに国内外に向けた情報発信を行い、イベントなどの開催に加えてインターネットを活用したウェブサイトの開設に取り組んできた。

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 ウェブ上での情報発信は、漆文化の歴史的背景や生産状況などについて広く知ってもらうだけではなく、漆関連産業の振興と漆製品の販路拡大につなげる目的もある。サイト名にもある「はじまりの森」は、漆が1本の木から始まるところから付けたという。

 サイトの内容も見ただけで日本や岩手の漆について理解できるように工夫。漆の木から樹液を採取する「漆掻(か)き」の様子や漆器ができるまでの過程、漆を使った文化財修復、世界での漆活用などに関する12本の動画を公開する「うるしムービー」のほか、県内の漆産地や県内で製造されている漆器の紹介、漆にまつわる職人の仕事や国産漆を使った文化財の保全修理に焦点を当てたコンテンツも用意した。ウェブサイトと連動した小冊子も製作し、配布も行っている。

 国産漆への注目は欧州を中心とした国外でも高まりを見せているという。公開している動画の中には外国語を使ったものも用意している。県産業経済交流課の担当者は「来年度も継続して漆のPRをしていくとともに、販路拡大を目指して取り組んでいく。漆の活用は器だけに限らず、さまざまな使い方ができる。岩手の漆についてもいろいろな角度から知り、触れてもらいたい」と呼び掛ける。

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