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もりおか歴史文化館で自由研究コンクール作品展 「盛岡愛」あふれた力作並ぶ

子どもたちの「盛岡愛」にあふれる研究が並ぶ展示室

子どもたちの「盛岡愛」にあふれる研究が並ぶ展示室

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 もりおか歴史文化館(盛岡市内丸)で現在、「モリガク作品展 第1回もりおか歴史文化館自由研究コンクール作品展」が開かれている。

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 盛岡市内の小学生による「盛岡の歴史・文化」をテーマにした自由研究や作品を集めるコンクール「モリガク」への応募作品を展示する。コンクールを発案したのは、同館のサポーター組織「歴文館サポーターズ ふたば」に登録する市内の高校生で、「小さい頃から盛岡愛を育てるには、自分から調べるという方法がいいのではないか」「調べたことを発表する場も欲しい」というアイデアから生まれた。その後、アイデアは同館の事業として採用され、第1回の開催を迎えた。

 同館担当者の伊藤秀治さんは「私たち大人は『ふるさとっていいな、盛岡っていいな』と感じる機会が多いが、若い頃からそう思っていた人は少ないと思う。自分が興味を持つ分野から、郷土に対する関心を深めることで、小さいころから歴史や文化を大切にする気持ちや盛岡愛を養うきっかけにしてもらいたい」と話す。

 コンクールには43点の応募があり、歴史や食文化、地理、地名の由来など盛岡にまつわるさまざまな研究作品が集まった。作品は1~4年生の「低・中学年部門」と、5・6年生の「高学年部門」の2部門に分けて審査が行われ、優秀な作品には賞が贈られた。

 高学年部門で最優秀賞を受賞した杜陵小学校6年の三浦悠唯子(ゆいこ)さんの研究タイトルは「戊辰(ぼしん)戦争と楢山佐渡」。戊辰戦争における盛岡藩家老・楢山佐渡の決断と勇姿について模造紙8枚にわたってまとめ、内容のほか参考文献を明記するなど大人顔負けの研究が評価された。

 低・中学年部門で最優秀賞を受賞したのは、仁王小学校4年の吉田清玲(すみれ)さんによる「もりおか ものしりカルタ」。盛岡にまつわる人や場所、ものなどを調べて、解説付きのオリジナルのかるたと、かるたで取り上げた内容を紹介する「ものしりマップ」も作り上げた。かるたの完成度が高く、「このまま商品化できる」という声もあったという。

 「モリガク」は継続して行う計画もあり、作品の募集時期などについて検討を重ねていく。伊藤さんは「どの作品も盛岡愛に満ちていて、大人では思い付かないアイデアにあふれている。子どもたちの『なぜなんだろう』という疑問から始まる発想には驚かされてばかり」と話し、「まとめ方にもそれぞれ個性があり、見応えも十分。隅から隅まで子どもたちの研究を見て、一緒に盛岡愛を感じてほしい」と呼び掛ける。

 開館時間は9時~18時(最終受け付けは17時30分)。入場無料。3月10日まで。

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