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「盛岡文士劇」東京公演の記録が本に 東京公演の様子伝える紙上公演など

「作家、舞台に立つ」表紙

「作家、舞台に立つ」表紙

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 盛岡在住の脚本家・道又力さんによる盛岡文士劇東京公演の記録誌「作家、舞台に立つ 盛岡文士劇東京公演全記録」が、10月31日に発売された。

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 文士劇は作家(文士)が演じるアマチュア演劇で、盛岡文士劇は1949(昭和24)年にスタートし、1962(昭和37)年に一度終了。1995年に復活し、地元作家やアナウンサー、名士らが出演する冬の風物詩として現在まで多くの人に親しまれ、チケットは即完売するほどの人気となっている。

 「文士劇」が定期的に行われているのは盛岡のみで、22年目を迎えた2016年1月には東京都の「紀伊國屋ホール」で初めての東京公演を開催。2日間で3公演を行い、全て満席だった。「紀伊國屋ホール」での公演は、20年目を迎えた頃からの夢だったという。

 道又さんは「盛岡文士劇というと岩手では広く知られていて、東京公演があっても不思議ではないと思われている気もするが、これは素晴らしい快挙。憧れていたが、素人劇団が東京に行って、『新劇の甲子園』とも呼ばれる紀伊國屋ホールの舞台を踏んでいいのかという思いもあった」と話し、「何より、出演している私たちがとても楽しかった。夢のような時間を過ごした幸せな記憶を何とか記録にしたくて一冊の本になった」とも。

 本の中では台本と写真で東京公演の様子を伝える紙上公演をメインに、稽古場日記や出演者によるエッセーのほか、文士劇に関わる作家・井沢元彦さん、脚本家・内館牧子さん、演出家・長掛憲司さん、作家・斎藤純さんの4人による座談会、作家・諸田玲子さんと映画監督・中田秀夫さんの観劇記が掲載されている。舞台写真の迫力を出すため本の大きさはB5判を採用し、多くの写真と文章で東京公演の記録を振り返る。

 価格は1,836円。限定300部、市内のさわや書店のみで取り扱う。

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