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「街もりおか」掲載作100選「愛しの盛岡」発売 「盛岡愛」あふれた1冊に

「愛しの盛岡」表紙。帯には「オメハン モリオガ 好ギダエン?」の文字も

「愛しの盛岡」表紙。帯には「オメハン モリオガ 好ギダエン?」の文字も

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 盛岡在住の脚本家・道又力(つとむ)さんが、タウン誌「街もりおか」の50周年を記念した本「愛しの盛岡-老舗タウン誌『街もりおか』の五十年-」を7月20日、発刊した。

 同書はこれまでに発行した「街もりおか」に掲載された座談会やエッセーの中から、道又さんが100編を選びまとめたもの。同誌が今年50周年を迎えるにあたって、「記念の本を作ってはどうか」と提案したことがきっかけだった。

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 選定にあたり、道又さんは図書館に通いながらバックナンバーすべてに目を通したという。同誌は1カ月に1冊発行されるため、50年間で600冊に上る。毎号20ほどの座談会やエッセーが掲載されているため、1万を超える掲載作品の中から100編を選(よ)りすぐった。

 道又さんは「大変な作業ではあったが、本は地道な積み重ねで作っていくもの。盛岡の歴史について執筆する時に『街もりおか』はデータベース的な資料として役に立つ。普段から世話になっているので恩返しの気持ちもある」と話し、「軽い気持ちで提案した後で、膨大な文章を読まなくちゃいけないことに気付いて少しだけ後悔した」とも。

 同書は「第一章 盛岡ぐらし」「第二章 文化のまち」「第三章 大震災と盛岡」の構成。1章・2章はさらに細かく分類し、1章では「歴史 人物」「食」「二度泣き橋」、2章では「文学」「賢治 啄木」「演劇」などの小見出しごとにまとめられている。文章は「街もりおか」からの転載で、加筆修正した部分もあるが、時代背景や作品の価値、筆者の意図などを尊重し、文意に差し支えない範囲で手を加えた。タイトルの「愛しの盛岡」は「盛岡愛にあふれた本」というストレートな意味で付けたという。カバーの装画はイラストレーターのさいとうゆきこさん、小見出しごとの扉絵にはイラストレーター安倍文夫さんの作品が描かれている。

 道又さんは「こんな人がいたんだ、こんな出来事があったんだと、目から鱗のエピソードや発見がある。盛岡愛に満ちあふれた、盛岡の今と昔が凝縮された1冊。どこから読んでもらっても楽しめると思う。ぜひ手に取って」と呼び掛ける。

 文庫版698ページ。価格は1,269円。