岩手県民会館大ホール(盛岡市内丸)で6月30日、「避難訓練コンサート」が開催される。
同コンサートは、ホールでの公演中に火災や地震などの災害が発生したことを想定し、来場者と同館スタッフ、出演者などが一緒に避難訓練を行うもの。実際の避難体験を通して防災意識を高めるとともに、スタッフの危機管理体制を強化することを目的に開き、県内では初めての試みとなる。
同館ホール課の杉田友視さんは「最近では事前に災害時はスタッフの指示に従うようアナウンスする場合もあるが、『実際にどうしたらいいの?』と不安になっている人も多いと思う。こういった訓練は利用者だけではなく、いざという時に誘導するスタッフの安心につながると思う」と話す。
当日は岩手県警察音楽隊によるコンサート中に火災が発生した想定で、参加者は同館スタッフらの誘導によりホールから避難する。訓練終了後には再びホールへ戻り、音楽隊による演奏を楽しむ内容となっている。
杉田さんは「少人数で避難する場合と大人数で避難する場合は全く異なり、県民会館に限らず他の会場などで災害が発生した時にも生かせる経験になると思う。私たちスタッフと一緒に避難方法を学んで危機意識を高めてもらえれば」と呼び掛ける。
13時30分開場、14時開演。入場無料だが整理券が必要。整理券は県民会館プレイガイドで配布している。問い合わせは同館ホール課(TEL 019-624-1172)まで。