盛岡市のブランド牛「もりおか短角牛」の魅力を発信する「いわて×もりおか短角牛フェア」が1月25日から始まる。
「もりおか短角牛」は、岩手県産の日本短角種「いわて短角牛」のうち、盛岡生まれ盛岡育ちでブランドの基準を満たしたもので、赤身で「かむほどにうまみを感じられる」という肉質が特徴。生産者や飲食店、行政などによる「もりおか短角牛振興協議会」では、もりおか短角牛の生産・消費拡大を図るため、市内の飲食店と協力しもりおか短角牛を使ったメニューを提供する「もりおか短角牛フェア」を毎年冬に開催してきた。
今年はいわて短角牛についても知ってもらおうと、タイトルを「いわて×もりおか短角牛フェア」とし、期間中は15店舗で18メニューを提供するほか、精肉や弁当などを販売する「いわて×もりおか短角牛祭り」を開催する。もりおか短角牛振興協議会の金澤隆会長は「『おいしいものは地元で』を合言葉に、地元のブランド牛の魅力を皆さんに知ってもらい、地産地消につながれば」と話す。
23日に行われた記者発表では参加店舗のうち「レストラン パイオニアファーム」「ビアベースべアレン盛岡駅前」「ホテルメトロポリタンニューウィング ダイニング&バー ジョバンニ」がフェアで提供するメニューをお披露目。「レストラン パイオニアファーム」では、「もりおか短角牛とあべ鶏のガランティーヌ」を含め、3つのメニューを提供。ガランティーヌはフランス料理で、岩手県産の「あべ鶏」のもも肉で短角牛のひき肉を包み、蒸し焼きにしている。同店店主の村木進一さんは「ガランティーヌは冷やして提供する前菜なので、お酒に合わせて楽しんでほしい」と話す。
「ビアベースべアレン盛岡駅前」で提供するのは、黒ビールのソースで肉を煮込んだ「もりおか短角牛ブリスケ黒ビール煮込み」。同店の伊藤一樹さんは「黒ビールを使ったほろ苦く濃厚なソースを合わせた。肉を焼いてから煮込むことでうまみが広がっている。ビールと合わせてほしい一品」と話す。「ホテルメトロポリタンニューウィング ダイニング&バー ジョバンニ」では、すね肉と香味野菜を煮込んでワインとフォンドボーで仕上げた「短角牛のボロネーゼ」を提供。同店の佐々木直人さんは「肉料理には赤ワインを使うことが多いが、短角牛のうまみを生かすために白ワインであっさりと仕上げた。牛のおいしさを味わってほしい」と話す。
フェアは2月24日まで。参加店舗とメニュー一覧はウェブサイトに掲載する。いわて×もりおか短角牛祭りは2月1日・2日にパルクアベニュー・カワトクで開催。開催時間は10時~19時。