岩手の風物詩「チャグチャグ馬コ」-馬86頭が鈴の音高らかに

今年も晴れに恵まれたチャグチャグ馬コの一行(滝沢村にて撮影)

今年も晴れに恵まれたチャグチャグ馬コの一行(滝沢村にて撮影)

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 岩手の伝統行事「チャグチャグ馬コ」が6月13日、滝沢村から盛岡市にかけて行われ、沿道は大勢の見物客でにぎわいをみせている。

チャグチャグ馬コの行列(関連画像)

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 同行事は毎年6月の第2週の土曜日に行われる春の風物詩。豪華な装束を身にまとった86頭の馬に小さな「わらしっこ(子ども)」らを乗せた一行は、朝9時30分に滝沢村の鬼越蒼前神社(滝沢村鵜飼外久保)を出発。途中、盛岡市青山の中央通商店街、材木町、盛岡駅前、中ノ橋の中津川河川敷を経て14時ごろ、盛岡八幡宮に到着する。

 馬の行列には盛岡市の谷藤裕明市長や滝沢村の柳村典秀村長も陣羽織姿で参加した。

 11歳ながら今回で4回目の引き手を務めた小学生は、「馬の力が強いからしっかり引っ張るのが大変。でも、これからもずっとやっていきたい」、東京から見物に訪れた夫婦は「職場でこの行事のことを聞いて、思い切って来てみた。とても感動した」と話していた。

 古くから馬の産地として知られるこの地域では、江戸時代から人と馬が同じ屋根の下に住む(曲り家)など、人馬の関係が深いことから、こうした行事が行われてきた。同行事で馬の装束に付いた鈴の「シャンシャン」と鳴る音は、環境省の「残したい日本の音風景」に選ばれている。

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