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盛岡で台湾の伝統芸・布袋戯の映画上映 台湾の文化を学ぶきっかけに

会場となるロイヤルルーム前でポスターを持ちPRする皆さん

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 台湾の伝統芸「布袋戯(ほていげき)」をテーマにしたドキュメンタリー映画「台湾、街かどの人形劇」の無料上映会が10月24日、パルクアベニュー・カワトク(盛岡市菜園1)7階の特設会場で開催される。主催は「盛岡台湾 Happy Project」。

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 同上映会は、盛岡地域の食や工芸などの特産品を展示販売する「もりおか味と工芸展2024」内で行う「台湾花蓮市・盛岡市友好都市提携5周年企画」の一環。花蓮市との友好都市提携が今年5周年を迎えることから、もりおか味と工芸展実行委員会が、台湾をテーマにしたイベントなどを行ってきた「盛岡台湾 Happy Project」に声をかけ企画した。

 今回は「ミニ台湾展」と題して市内事業者による台湾関連商品の販売を行うとともに、市内で映画の上映会や映画関連イベントなどを行う「<映画の力>プロジェクト」の協力で、台湾映画を上映する。

 「盛岡台湾 Happy Project」と「<映画の力>プロジェクト」の両方にメンバーとして加わる高橋大さんは「販売のみでは台湾を知ってもらうのには弱いと思った。11月には盛岡からの訪問団が花蓮市を訪問し、盛岡山車のパレードも行われる予定。盛岡の文化を持っていくなら、これを機に台湾の文化も学んでほしいと思い、台湾文化に触れられる作品の上映を企画した」と話す。

 上映する映画「台湾、街かどの人形劇」は、台湾の伝統人形劇「布袋戯」の第一人者に迫るドキュメンタリー作品。布袋戯は、布で作られた袋状の人形の中に手を入れて操ることから名前が付いたという。同作品では台湾の人間国宝で人形遣いの陳錫煌(チェン・シーホァン)が人形を操る様子や、伝統芸能を継承するために葛藤する姿、同じ人間国宝だった父との関係などを映す。

 当日は、同作品の「熱烈なアンバサダー」として台湾出身で東京大学特任准教授の白佐立(ハク・サリツ)さんをゲストに迎え、上映前後に映画と布袋戯に関する解説も予定している。

 高橋さんは「詳しい人の話を聞くことで、台湾に対する見方や興味の湧き方が変わってくると思う。伝統文化の継承とそれにまつわる葛藤は、盛岡でも課題になっている。食と工芸を文化の一つと捉えて、何か考えるきっかけにもなれば」と話す。

 上映は、11時、14時、17時の3回。入場無料。定員は各回30人。もりおか味と工芸展の会場内で整理券を配布するほか、専用フォームで予約を受け付ける。

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