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盛岡・北上川ゴムボート川下りの継続に向けて支援募る 参加募集も延長

ボートに乗り川を下る参加者ら(写真提供=盛岡・北上川ゴムボート川下り大会実行委員会事務局)

ボートに乗り川を下る参加者ら(写真提供=盛岡・北上川ゴムボート川下り大会実行委員会事務局)

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 第48回盛岡・北上川ゴムボート川下り大会が7月28日に開催される。

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 同大会は2人1組でゴムボートに乗り、盛岡市北西部の四十四田ダムから南大橋までの約11キロを下るゴムボートレース。1976(昭和51)年に始まり、市が主催するスポーツイベントとしては最も歴史のある大会だという。スタート地点から開運橋までの約8キロのタイムを競う「タイムレース部門」と、競技性はなく参加者が自由に川を下りゴールを目指す「フリーレース部門」の2部門があり、2015(平成27)年の大会において、タイムレース部門の艇数814艇、完走者1628人を達成し、「最大のラフトレース」としてギネス世界記録に認定されている。

 夏の恒例行事として知られる一方で参加艇数は年々減少傾向にあり、昨年の参加艇数は431艇で、ギネス世界記録に認定された時の半分ほどになっている。今年の7月1日までの申込数は約300艇と伸び悩んでいることから、当初は今月5日としていた申込期限を19日まで延長している。

 参加者減少の背景について、大会実行委員会は「ゴムボート所有者の減少」を挙げる。ボートを持っていない人のためにレンタルボートも用意しているが、艇数が少なく、すぐに上限に達してしまうという。実行委員会事務局を務める市スポーツ推進課の下河原友紀さんは「ゴムボートの価格も上がっていて、レンタルボートも新しい物がなかなか購入できない」と話す。

 実行委員会ではレンタルボートの艇数を増やし、ボートを持っていない人でも参加できる状態を目指しているが、参加者減少や物価高騰の影響を受け、大会運営資金に余裕がない状況が続いている。資金不足が続くことで大会の継続も難しくなることから、運営資金を募るプロジェクトを立ち上げた。クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」を通じ、1口2,000円から支援を募る。8月31日まで。返礼品として48回大会の記念タオルなどを用意する。

 下河原さんは「運営資金に余裕ができれば、レンタルボートの艇数を増やすこともでき、もっと参加しやすい環境が整う。街中の中心を流れる川がコースになっている点など大会自体には他にはない魅力があるので、環境が整えば初めて参加する人が増えることも期待できる。皆さんの力を借りることができれば」と呼びかける。

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