盛岡市が現在、秋と冬の魅力を伝えるプロモーション動画を制作するため、動画素材の提供を呼びかけている。
市は2018(平成30)年に首都圏在住の若者世代へ向けたプロモーション動画を公開。春から夏にかけての風景やイベントを中心にした内容だったため、秋と冬の素材を使ったプロモーション動画も欲しいという声が市民から?届いて?いたという。
制作に向けて検討や準備を進めてきたが、今季は暖冬の影響で雪が少なく、冬の盛岡らしい景色が見られず撮影も困難となった。そこで、市民や盛岡ファンからこれまで撮影してきた動画を募り、それを活用してプロモーション動画を作る企画を立ち上げた。
盛岡市が昨年、米国ニューヨーク・タイムズ紙が選ぶ「2023年に行くべき52カ所」に取り上げられた記事では、盛岡の日常にある魅力が紹介されたことから、市民目線の「普段の盛岡」を魅力として発信することを目指す。
募集するのは盛岡の秋と冬の魅力が伝わるような内容で、盛岡市内外から盛岡を望む構図で撮影した、おおむね5年以内の動画。過度に修正・加工していないことなどが条件となっている。
応募はX、フェイスブック、インスタグラムにハッシュタグ「#morioka_pv」を付けての投稿か、市のウェブサイト上に設ける応募フォームで受け付ける。加えて、市が取り組む盛岡の魅力を募集・共有する企画「私の好きな盛岡」に投稿された動画の中から投稿者の許可を得たものも動画素材として使う。
現在はSNSを通じて100件ほど動画が集まっているほか、「私の好きな盛岡」への投稿は2000件以上ある。市都市戦略室の清水友博さんは「SNSへの投稿の多さを見ると、『2023年に行くべき52カ所』に選ばれて普段の暮らしが魅力だと評価を受けたことによって、市民が能動的に盛岡の良さを伝えるようになったと感じる。今年の冬は雪が少なく生活しやすかったが、少し物足りなさや寂しさもあったと思う。皆さんのとっておきの秋・冬の動画を見せてもらいたい。皆さんと一緒に盛岡の魅力を発信できればうれしい」と呼びかける。
募集は3月29日まで。