学ぶ・知る

盛岡市コレクション展、今年はバルビゾン派に焦点 じっくり楽しむ工夫も

バルビゾン派を代表するミレーの作品などが並ぶ

バルビゾン派を代表するミレーの作品などが並ぶ

  • 1

  •  

 「盛岡市コレクション展2023 フォンテーヌブローの森のかがやき バルビゾン派」が現在、盛岡市民文化ホール展示ホール(盛岡市盛岡駅西通2)で開催されている。

[広告]

 市と盛岡市文化振興事業団が共同で主催する同展。市が所有する美術作品を多くの市民に鑑賞してもらおうと、毎年テーマを設けて美術作品を展示する。今年は19世紀のフランス・バルビゾン村を中心に自然の風景や農村の人々を見たままに描いた「バルビゾン派」の風景画に焦点を当て、特別展示作品と合わせ28点を選んだ。

 展示作品はいずれも旧盛岡橋本美術館の創設者で洋画家の橋本八百二(やおじ)が収集した作品で、10年ぶりの公開。「落穂拾い」などの作品で知られるバルビゾン派を代表する画家ジャン=フランソワ・ミレーの「ゆりかご」や、シャルル=フランソワ・ドービニーの「黄昏(たそがれ)の水辺」、同派の中では最も若い画家とされるギュスターヴ・クルーベの「海」などを展示する。特別展示としては八百二による油彩の風景画2点と18世紀~19世紀に活躍した画家の作品を展示している。

 会場内では、展示作品に関するクイズに挑戦するクイズラリーも実施。全問正解者には特製ポストカードを贈呈する。子どもと一緒に鑑賞する来場者に向けて楽しんでもらおうと用意した企画だったが、作品をじっくり鑑賞するきっかけとなり、大人の来場者にも好評だという。

 来場者に楽しんでもらう手法としては、個人利用に限り作品の撮影を可能とし、気に入った作品を自宅などでも見てもらえるようにしている。撮影時はカメラやスマートフォンなどの手持ちに限り、一脚・三脚、自撮り棒、フラッシュの使用は不可。

 盛岡市文化振興事業団の担当者は「市が所有する美術品のコレクションは見てもらう機会が限られている。コレクション展には広く門戸を開き、いつでも誰でも気軽に見に来てもらいたいという思いを込めている。美しい風景画の中からお気に入りの作品を見つけてほしい」と呼びかける。

 開催時間は10時~17時(最終入場は16時30分)。入場無料。3月3日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース