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盛岡の「紺スタ」の歴史をたどる大博覧会 会場でしか押せないスタンプも

中の橋周辺の施設・店舗のスタンプを集めたコーナー。もりおか啄木・賢治青春館のスタンプも

中の橋周辺の施設・店舗のスタンプを集めたコーナー。もりおか啄木・賢治青春館のスタンプも

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 もりおか啄木・賢治青春館(盛岡市中ノ橋通1)2階展示ホールで現在、企画展「紺スタ大博覧会(コンパク)」が開催されている。

「紺スタの先祖」こと「南部もりおか暖簾の会」にまつわる展示

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 「紺スタ」は、「紺屋町かいわい街並み協議会」が主催する「紺屋町かいわいスタンプラリー もりおか中津川まち歩きスタンプラリー」の愛称。毎年4月から5月にかけて開催し、紺屋町を中心に中津川周辺地域の店舗や施設を巡りスタンプを集める。

 市民から「紺スタの資料展をやってみたらどうか。会場は啄木・賢治青春館ではどうか」という声が寄せられ、実行委員会が同館の企画担当者に相談。快諾を得て開催にこぎ着けた。

 紺スタの始まりから現在までを年代ごとにたどり、これまでに用意したスタンプを紹介。展示室中央に設置したショーケースに並ぶスタンプの数は100個を超える。スタンプ制作を手がける「紙町銅版画工房」の岩渕俊彦さんは「こうしてスタンプが並ぶと、改めてすごいなと思う。店や施設によっては複数のデザインがあるので、じっくり見てほしい」と笑顔を見せる。

 「紺スタの先祖」とされる、「南部もりおか暖簾(のれん)の会」のスタンプラリーにまつわる資料も展示。岩渕さんは「地域に根付く老舗の皆さんは大きく街が変化する危機感の中にありながら、人を呼ぶための面白い取り組みを続けている。暖簾の会もその一つ。今度は紺スタが、そのワクワクを引き継ぎ、次の世代へつないでいく番」と話す。

 「スタンプを見ていたら押したくなるはず」という実行委員のアイデアから、館内に4つのオリジナルスタンプを設置してスタンプラリーも実施。スタンプを集める楽しさを感じてもらい、本番につなげる狙いも込めた。

 今年のスタンプラリーは「本」をテーマに、「注文の多いスタンプラリー」と題した。「紺屋町かいわい街並み協議会」の森理彦さんは「あの施設に行け、その店に行け、このスタンプを集めろ、と本当に注文の多いスタンプラリーになってきた。紺スタをよく知る人にも、初めて触れる人にも発見がある楽しい『コンパク』になった。春の本番を楽しみに、展示を見た後は地域を歩いてみて」と呼びかける。

 開館時間は10時~17時。観覧無料。第2火曜休館。

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