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子ども科学館でプラネタリウム特別番組「星ノ記憶」 岩手ゆかりの人の声も

「声優の皆さんの演技と、岩手盛岡の歴史を巡る星の話を楽しんで」と三浦さん

「声優の皆さんの演技と、岩手盛岡の歴史を巡る星の話を楽しんで」と三浦さん

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 盛岡市子ども科学館(盛岡市本宮)で2月17日・18日、プラネタリウム特別番組「星ノ記憶~空の白鳥・宙(そら)の白鳥~」が投影される。

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 同作品は2004(平成16)年に、同館のプラネタリウムがリニューアルしたことを記念して作成した。盛岡の川に飛来したもののけがをして飛べなくなった白鳥の物語「とべない白鳥ポー」をモチーフにした作品で、翼をなくして1羽だけ取り残されたポーが、星の記憶を巡りながら新たな翼を手に入れるストーリーとなっている。

 これまでも投影の希望があった場合やイベント時に投影を行ってきた。今回は来館者の声を受けて投影を決定し、新しくなった現在の設備でも投影できるようにデータの修正を行った。

 作品内で声の縁起を担当するのは、盛岡出身の女優・故長岡輝子さんや、岩手出身の声優・桑島法子さん、岩手にゆかりのある声優・藤原啓治さん。2020年4月に亡くなった藤原さんは生前、子ども科学館での「ほし×こえ」の開催時や、イベントに合わせて度々来館していたことから、同館とも縁が深い。

 今回、投影を希望した来館者の中には、藤原さんが企画・発案した声優とプラネタリウムによるコラボレーション朗読会「ほし×こえ」のファンもいて、「啓治さんの声が聞きたい」という声も寄せられていたという。

 担当者の三浦圭裕さんは「藤原さんの新しい声を聞くことはできずとも、作品はこうして残り続ける。投影を望んでくれるファンの皆さんの思いがうれしい。もう新しい声が聞けないという点では長岡さんの声も同じ。長岡さん、藤原さん、桑島さんの貴重な共演を楽しんでほしい」と話す。

 作品では、さんさ踊りや鬼の手形、チャグチャグ馬コ(うまっこ)など、岩手・盛岡の歴史を星の記憶と共にたどる。「一般の方がこの番組を見られるのはかなり久しぶりだと思う」と三浦さん。「岩手の歴史について星の話を交えて知って触れる物語と共に、声の演技をじっくり聴いてもらいたい」と呼びかける。

 開催時間は両日13時30分から。料金は大人=300円、4歳~中学生=100円、4歳未満無料。定員は160人。当日9時から受付で入場券を販売する。

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