食べる 買う

盛岡のコーヒー店のコーヒーが琥珀糖に 香りの再現にこだわり、職人技光る

市松模様が美しいコーヒーとオレンジの琥珀糖(写真提供=ホテルホテルメトロポリタン盛岡)

市松模様が美しいコーヒーとオレンジの琥珀糖(写真提供=ホテルホテルメトロポリタン盛岡)

  • 0

  •  

 「ホテルメトロポリタン盛岡ニューウィング」(盛岡市盛岡駅前北通)の日本料理「対(むか)い鶴」が12月1日、「つるの琥珀(こはく)糖~漆黒ブレンド~」を発売した。

[広告]

 「つるの琥珀糖」は2021年の11月に販売を開始。3カ月ほどの周期で味を変え、岩手県産の素材や季節ならではの食材を使ったフレーバーを提供している。四角形の琥珀糖2種と、鶴の形をしたミルク味の琥珀糖の3種類を箱詰めし、四角形のものは縁起の良い模様として親しまれている「市松模様」に並べている。

 これまではフルーツを中心に素材を選んできたが、今回は初めてコーヒーフレーバーに挑戦。盛岡が米国ニューヨーク・タイムズ紙の「2023年に訪れるべき52カ所」に選出された時、市内にコーヒー店が多いことに触れていた点から着想を得たという。使用するコーヒーは、コーヒー好きのスタッフが提案した店舗の中から、「戸塚珈琲(コーヒー)」の漆黒ブレンドを選んだ。

 コーヒーを琥珀糖にするに当たり、こだわったのが「コーヒーの風味の再現」だという。漆黒ブレンドのクリアな苦みや奥深いコクを再現し、コーヒーの風味を生かすため、琥珀糖を作る時の温度を通常より低く保つように工夫。スタッフが店舗へ足を運び、店のこだわりやコーヒーの抽出温度を学んだ。もう一種類の琥珀糖はコーヒーと相性の良いオレンジ味。この味もさまざまな試作を繰り返して選定したという。

 「対い鶴」支配人の松田優子さんは「コーヒーを琥珀糖にした時、どれくらいコーヒーの味わいを出すかが難しいポイント。これまで琥珀糖を作り続けた職人たちの熟練した技を出せたと思う。対い鶴と戸塚珈琲の互いのこだわりを集約して完成した一品」と話す。

 コーヒー味の琥珀糖は二口で食べるのを推奨。食べ方まで提案するのは今回が初めてとなる。一口目をかんだ瞬間にコーヒーの香りが口に広がり、コーヒーを飲んだような味わいを楽しめる。「食べるコーヒーと表現できる味になった」と松田さん。

 商品のコンセプトには「幸せを届ける」「幸せの縁をつなぐ」という思いを込める。松田さんは「職人が一つ一つ思いを込めて手作りしている。年末年始の贈り物にも使ってもらえればうれしい。皆さんに幸せが届きますように」と呼びかける。

 価格は2,000円。1日の製造数に限りがあるため予約を推奨するほか、5個以上の購入時は同店(TEL 019-625-6260)まで問い合わせが必要。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース