暮らす・働く

「あなたの好きな盛岡を教えて」 盛岡市がSNS通じて継続募集へ

新しく作成した告知画像には前回の募集で集まった写真も活用した(写真提供=盛岡市)

新しく作成した告知画像には前回の募集で集まった写真も活用した(写真提供=盛岡市)

  • 0

  •  

 盛岡市が12月1日から、市民や盛岡ファンなどが感じる盛岡の魅力を募集・共有する企画「あなたの好きな『盛岡』を教えてください」を行っている。

[広告]

 今年1月に米ニューヨーク・タイムス紙が選ぶ「2023年に行くべき52カ所」の一つに盛岡が選ばれたことを受け、2月~3月にも同様の企画を実施。ハッシュタグ「#私の好きな盛岡」を付けたSNSでの投稿や、市のウェブサイトとLINEを使った応募フォームから、盛岡に関連する写真を募り、約1カ月間で1000件を超える応募があったという。集まった写真や投稿は市の広報媒体で紹介してきた。

 市広聴広報課の司東真子さんは多くの反応があったことに驚き、「行政からの一方的な発信ではなかったのが良かったと思っている。皆さんが好きな盛岡を教えてもらうことで、私たちも一緒に魅力を再確認でき、写真や投稿を見ながら『あ、私もそこ好きだな』『こんな景色があったんだ』と感じることができた」と振り返る。

 今回は継続的な魅力の発信と共有を目的に、期間を設けず、個人のSNSに限定して投稿を呼びかける形にした。投稿は自然豊かな景色や伝統文化、街並み、食、店、人物など、それぞれが感じる「盛岡の魅力」を写真や動画で表現したもので、前回同様、投稿には「#私の好きな盛岡」か「#picmorioka」を付ける。

 SNSに限定した背景には、前回の募集時にSNSの反応が良かったことのほか、投稿と検索のしやすさといった理由がある。加えて、再びハッシュタグを使った投稿が増えることで、前回集まった投稿を埋もれさせず、ハッシュタグで検索した時に常に新しい投稿がある状態も目指す。

 投稿を呼びかけるために作成した新しい告知画像に使用する写真は、「盛岡さんさ踊り」を撮影したもの以外、前回の募集で集まった写真を活用している。作成を担当した津川梓さんは「同じ風景でも、季節や時間、構図の違いで魅力が変わるので、写真選びに悩んだ。自分では気付かない良さも知ることができ、これから写真を撮る時の参考になった」と笑顔を見せる。

 今回も集まった作品は市の広報媒体での紹介などを検討している。司東さんは「『2023年に行くべき52カ所』に選ばれた影響が1年間続き、2023年は盛岡にとって特別な年になった。来年以降も、途切れることなく魅力の発信と共有を続けたい」と話す。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース