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「盛岡ふるさとガイド」募集に向けて説明会 自分が住む街の魅力を伝える

現在活動する盛岡ふるさとガイドの皆さん(写真提供=盛岡観光コンベンション協会)

現在活動する盛岡ふるさとガイドの皆さん(写真提供=盛岡観光コンベンション協会)

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 盛岡観光コンベンション協会(盛岡市中ノ橋通1)が12月23日、同協会が運営する市民観光ボランティア事業「盛岡ふるさとガイド」のボランティアガイドの新規募集に向けた説明会を開く。

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 「盛岡ふるさとガイド」は2001(平成13)年に開始。研修を受けた市民が案内人となり、盛岡を訪れた観光客などと共に市内の名所や旧跡などを徒歩で巡る。90分コース6種類と150分コース5種類を用意し、個人観光客や団体観光客、修学旅行生などに向けた街歩きツアーを行っている。

 2020年から2022年にかけては新型コロナウイルス感染症の影響を受け、思うようにツアーを実施できない期間もあった。今年は米国ニューヨーク・タイムズ紙が選ぶ「2023年に訪れるべき52カ所」に盛岡が選ばれたことをきっかけに観光客が急増。現在は25人のガイドが在籍しているが、毎日のようにツアーの申し込みがある時期もあり、人手不足が課題となっていた。

 もう一つの課題はガイドの高齢化。在籍しているガイドの平均年齢は60歳ほどで、話しながら長い距離を歩いて案内するのは負担になっている。盛岡観光コンベンション協会の佐々木健一さんは「コロナ禍前には40人以上が在籍していたが、年々人数が減っている。今年のように厳しい暑さが続くと、ガイドの皆さんも疲れがたまり、急に体調を崩す人も少なくない。このままでは、ふるさとガイドの事業継続も難しくなってくる」と話す。

 そこで、数年ぶりに新たなボランティアガイドの募集を行うことを決定。募集前にガイドの活動内容の紹介や実際にコースを歩く体験をする説明会を開き、その後、説明会参加者からの応募を受け付ける。応募者は来年1月から育成講座を受け、座学や研修で盛岡の知識やツアールート、ガイドの心がけなどについて学ぶ。ガイドの活動は4月からを予定している。

 説明会の参加者には年齢や性別などの条件を設けず、若い人や働いている人、他県からの移住者も歓迎。その一方で、ガイドになるに当たっては、長い距離を歩ける健康状態であること、ツアー参加者の安全を守れること、新しい知識を取り入れられること、長く続けられることといった点を重視する。

 佐々木さんは「自分が住む街の魅力を誰かに伝えるのがふるさとガイドの役割。さまざまな背景を持つガイドが集まることで、多角的に盛岡の魅力を伝えられる。そして観光に来た皆さんが興味を持つ情報を届けられるガイドになってもらえたらうれしい」と話す。

 開催時間は9時30分~12時。場所は「プラザおでって」3階大会議室。参加には事前の申し込みが必要。電話(019-621-8800、受付時間9時~17時、土曜・日曜・祝日・第2火曜は休業)、ファクス(019-653-4417)のほか、メールと専用フォームで受け付ける。12月20日12時必着。

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