見る・遊ぶ

盛岡市がSNSで魅力再発見 「2023年に行くべき52カ所」選出を受けて

盛岡市公式ツイッターの投稿。定番の観光パンフレットの紹介から始まった

盛岡市公式ツイッターの投稿。定番の観光パンフレットの紹介から始まった

  • 21

  •  

 盛岡市は現在、公式ツイッターとフェイスブックの投稿を活用し「盛岡の魅力再発見ウィーク」を行っている。

[広告]

 同企画は、米国のニューヨーク・タイムズ(電子版)が1月12日に発表した「2023年に行くべき52カ所」の一つに盛岡が選出されたことを受けて始めた。同紙では毎年、世界各地からその年に行くべき旅行先のリストを発表。今年のリストには日本から盛岡市と福岡市が選ばれた。盛岡は「東京から新幹線に乗り数時間で着くこと」や「歩いて回れる街であること」「大正時代の建築物が残る街並み」などが評価を受けた。

 市広聴広報課の担当者らへ選出についての情報が入ってきたのは13日のこと。担当者の司東真子さんは「最初は情報が少なくてどういうことだと戸惑っていたが、徐々にすごいことであると分かりとてもうれしかった」と振り返る。同じく担当者の佐藤実さんも「光栄なこと。自分が住んでいる街が国外で評価されることはシビックプライドへの刺激にもなる」と喜びを表す。

 市が運用するツイッターとフェイスブックへ選出されたことについて投稿すると大きな反響があった。特にツイッターは通常の投稿を大幅に上回る閲覧数となっている。同課によると、市政情報などを発信する通常投稿の表示数は2000~6000回だが、選出を伝える投稿は19日の時点で35万回となっている。「選出されたことはもちろん、この反響の大きさに驚いている。今が注目されている時だと感じた」と司東さん。

 市では情報発信の手段としてウェブサイトや広報紙、市政ラジオ番組などを活用しているが、より早く情報を届けられるのがツイッターとフェイスブックの2つ。注目を集めているタイミングで適切な情報発信をしようと担当係内で話し合い、ニューヨーク・タイムズの記事の内容に関連する観光情報などを「盛岡の魅力再発見ウィーク」と題して16日から5日間連続で投稿することを決めた。

 最初の投稿では市が発行する観光パンフレットを紹介。続く投稿では「歩いて回れる街」と評価されたことから、モデルコースを掲載するデジタルマップ「盛岡ノスタルジックトリップまち歩きマップ」や、若者が盛岡の魅力を漫画とイラストを交えて紹介するマガジン「歩いて楽しむ文化の街 盛岡」を取り上げている。紹介するパンフレットやマガジンの一部は英語などの多言語にも対応している。

 「盛岡の魅力再発見ウィーク」の投稿は20日までだが、今後も情報発信は継続していく。司東さんは「今回取り上げる情報は、これまでも市のウェブサイトなどで紹介していたもの。『盛岡ってどんなところ?』と思った人へ届きやすいように改めて集約した。今このタイミングで見てもらい、皆さんの参考にしてもらえれば」と呼びかける。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース