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盛岡で「コミュニティシネマ会議」開催へ 地域と映画について考え深めて

「みやこ映画生活協同組合」が11月3日に実施した上映会での様子

「みやこ映画生活協同組合」が11月3日に実施した上映会での様子

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 「全国コミュニティシネマ会議2022イン盛岡」が11月18日・19日、「岩手県公会堂」(盛岡市内丸)で開催される。

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 「全国コミュニティシネマ会議」は、全国各地で映画上映を行う人たちの情報交換と研究報告、交流などの場として1996(平成8)年から毎年全国各地で開かれている。映画館や映画祭、自主上映団体、配給会社、学生など、「コミュニティシネマ」の活動に関心のある人たちが集まっている。

 盛岡での開催は、東日本大震災の発災から10年となる昨年を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の影響によって準備が難しくなり今年に延期された。実行委員会を務める「みやこ映画生活協同組合(シネマリーン)」の櫛桁一則さんは「東日本大震災の時には映画に関わる皆さんからたくさんの支援を受け、被災地での上映会を続けることができた。1年延期する形になってしまったが、お返しという思いを込め、岩手に来てもらいたい」と話す。

 18日は、「“映画祭”の時代」「『上映活動支援』制度を実現するために」をテーマにしたプレゼンテーションとディスカッションを行う。盛岡で上映会などを企画する「〈映画の力〉プロジェクト」や「みやこ映画生活協同組合」も参加する。このほか、県内の自主上映団体や映画祭、映画館などが参加する「プレゼンテーションマラソン2022」も行われる。

 2日目は分科会と全体会、開催を記念したフィルム上映会を開く。山田洋次監督の「息子」と大友啓史監督の「ハゲタカ」を上映し、大友監督によるトークも予定する。

 「コロナ禍の影響は大きく、地域の映画祭はどんどんなくなっている。改めて地域での映画祭のあり方を考えるきっかけにしてもらいたい」と櫛桁さん。「映画に限らず、文化芸術に触れると心が豊かになると思う。岩手には映画館のない地域も多い。スクリーン体験の場作り、映画と地域、地域での映画上映について皆さんと一緒に考えたい」と呼びかける。

 18日は13時30分開会、19日は10時から分科会開始。参加希望者はイベント管理サービス「Peatix(ピーティックス)」で事前の申し込みが必要。参加費は会議=1,500円(両日参加可)、レセプション=4,000円、上映会=一般1,000円、高校生500円。申し込みは11月11日まで。定員になり次第締め切る。

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