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シェアオフィス「Toast」オープンに向け内覧会 コンセプトは「圧倒的交流型」

シェアオフィス部分は「薄皮」のような透明な壁で区切られている

シェアオフィス部分は「薄皮」のような透明な壁で区切られている

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 盛岡市内を拠点とする企画デザイン事務所「ホームシックデザイン」が運営するシェアオフィス「Toast(トースト)」が来年1月11日、「パルクアベニューカワトク 別館Cube-II」地下1階(盛岡市菜園1)に開所する。

広々としたデスクが並ぶシェアオフィス部分

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 場所は、盛岡市による関係人口を考えるプロジェクト「盛岡という星で」の交流拠点「盛岡という星で BASE STATION」の一角。同拠点は今年7月にオープンし、市の窓口やイベントスペースが設置されている。同シェアオフィスが拠点としての最終区画となる。シェアオフィスを運営するホームシックデザインはディレクションなどでプロジェクトにも関わっている。

 シェアオフィスのコンセプトの一つは「圧倒的交流型シェアオフィス」。BASE STATIONを訪れる市役所職員や高校生・大学生、イベント参加者、一般企業のほか、カワトクの職員・利用客が立ち寄ることを想定し、シェアオフィス入居者との出会いや交流を通じて、新たな仕事や事業、コラボレーションの創出を期待しているという。

 「Toast」という名前には「再構築・再編集」の意味を込める。ホームシックデザイン代表社員の清水真介さんは「入居者は若手のクリエーターやエンジニアなどを想定している。焼いたパンをさらにトーストにすることは、再構築や再編集に近い。既存のものを新たにするという視点は、クリエーターが集う場には合っていると思う」と話す。「『トーストに何を付けるのが好き?』というような会話をきっかけに、トーストが交流や出会いを促す合言葉になれば」とも。

 シェアオフィス内には専用デスクと鍵付き専用シェルフ付きのA席が4席、専用デスクのみのB席が7席の全11席があり、現在は10席分の入居を募っている。各席は個人のほかグループ単位でも利用可能。時間単位で利用できるドロップインプランも用意する。デスク以外にも企業などが個別に入居する個室スペースもあり、シェアオフィスの設計を手掛けた建築クリエーティブスタジオ「NoMaDoS(ノマドス)」とホームシックデザインが入居する。

 BASE STATIONとシェアオフィス部分は、透過性のある壁で仕切られている。設計を担当した「NoMaDoS」の乙坂譜美さんはこの壁を「仕事場を包む薄皮」と表現。シェアオフィスを仕事をするだけの場所ではなく、交流が生まれる場所と考え、内側と外側から互いが見えることで影響し合えるような「見える壁」を作った。

 カワトク側もシェアオフィスから生まれる新たな出会いに可能性を見出す。同社の三船等さんは「ここから生まれる新しい出会いや仕事にカワトクとしても加わり、地域活性につながるプロジェクトになれば。これで完成形ではなく、時代に合わせて常に変化、創造していく場所であってほしい」と話した。

 利用料金はA席=月額4万4,000円、B席=月額3万3,000円。グループ利用は1グループ10人までで月額3万3,000円。ドロップインプランは2時間1,100円~。各プラン・席によって利用条件が異なる。入居希望はメールで受け付け、面談を行う。

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