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盛岡に「フリマショップ」開店 経験生かし、コミュニケーション楽しみながら

フリマショップ外観。イラスト風の看板が目印

フリマショップ外観。イラスト風の看板が目印

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 「フリマショップ」(盛岡市中ノ橋通1)が10月1日に営業を開始した。

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 同店のオーナーは岩手県出身の工藤明子さん。東京やアメリカ・ニューヨークで暮らした経験があり、その時から各地域で行われているフリーマーケットに出店していたという。工藤さんがフリーマーケットを始めたきっかけとなったのが「引っ越し」。引っ越しに合わせていらないものを処分しようと考えていた時にフリーマーケットの存在を知り、試しに出店してみると予想以上に購入者が多く、以来定期的にフリーマーケットに出店している。

 1年ほど前に盛岡に戻って来た工藤さんは、市内や近隣地域で行われるフリーマーケットにも参加していたが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けてフリーマーケットの開催自体が減少。そこで「出店機会が限られるなら、フリーマーケットのお店を始めよう」と考えた。

 店舗の場所に選んだのは、現在は閉店している商業施設「ななっく」の並びで、「平船精肉店」の向かいの建物。店から近い「肴町商店街アーケード」内で行われていたフリーマーケットに出店していたこともあり、馴染みのあるこの場所を選んだ。

 地域によってフリーマーケットや利用客の雰囲気も異なるのも面白さの一つだという。工藤さんは「ニューヨークにいた頃はフリーマーケットやガレージセールのような『外で誰かが物を売る』光景が日常的だった。だから、買う側も交渉が上手いし、慣れている。日本はイベント的な賑やかさがあり、関東や関西で買う人の交渉の仕方も違って興味深かった。盛岡は穏やかな人が多く、喜んで買ってくれる人の姿が印象的」と話す。

 「フリマショップ」という名前の通り、フリーマーケットをそのまま店にしたような店舗。店内には中古・新品の衣類や雑貨、寝具、アクセサリー、家電製品などが並ぶ。買い取りは行わず、品物のほとんどは工藤さんの私物か知人などから譲り受けたもので、どれも格安で販売している。「フリマは店主と会話するのも魅力」と工藤さん。自身の経験からフリーマーケットや英会話に関する書籍も出版し、「話のネタ」も豊富で、店を訪れる人と会話が弾むこともあるという。

 店舗は2022年2月までの期間限定。店を持ちながら近隣地域のフリーマーケットにも出店を行う予定もある。工藤さんは「市内には買い取りも行うリサイクルショップや古着屋は多いが、フリマ形式の店は珍しいと思う。この店を通して、地域の人と何かつながりが生まれれば良いなとは思っている。2月以降も何かつなげられるようにしたい。何でも安く揃えているので、まずは気軽に店をのぞきに来て」と呼び掛ける。

 開店時間は10時頃~15時頃。

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