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SNSで盛岡の飲食店を応援 テークアウト・デリバリー情報発信「もりでり」 

インスタグラムアカウント「もりでり」

インスタグラムアカウント「もりでり」

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 首都圏で暮らす盛岡の関係者によるコミュニティー「リトルもりおか」が、盛岡市内のテークアウト・デリバリー可能な飲食店情報を紹介するインスタグラムアカウント「もりでり」を開設した。

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 同アカウントは「いつでも、どこでも誰とでも味わえる、盛岡のあのお店の情報を伝える」をコンセプトに、飲食店の営業情報やテークアウト・デリバリー可能なメニューなどを紹介するアカウント。「大好きな盛岡の飲食店を応援できないか」という思いで、今年の6月から「リトルもりおか」のメンバーが複数人で運営を続けている。

 アカウントを開設するきっかけとなったのが、「首都圏で暮らしているからこその気付き」だったという。運営メンバーの一人、上路彩芽さんは「首都圏ではテークアウトやデリバリーが広まっていたが、まだまだ盛岡は少ない。東京から盛岡の飲食店を応援するには、東京でも同じように『あったら便利』と感じるものが良いと考えた」と話す。

 「もりでり」で紹介する飲食店は運営メンバーのほか、アカウントを見た人からの口コミを参考に選定。投稿内容はテンプレート化し、見やすさ、分かりやすさを意識している。飲食店側から提供を受けた写真を使い、営業時間やメニュー、テークアウト・デリバリーの利用方法、ウェブサイトのURL、注意事項などを端的にまとめる。写真の投稿に特化したインスタグラムの良さを生かし、一目でどのような飲食店か分かるような投稿も心掛ける。現在は盛岡でアカウント運営をサポートするメンバーも増え、写真撮影などで協力。飲食店側からは「情報発信してもらえるのは助かる」という声があり、好意的に受け止められているという。

 アカウントのプロデュースを担当する丹野渉さんは「情報発信の仕方は群馬県館林市の取り組みを参考にしている。ここを利用してみようと思ったときに必要な情報があること、投稿した内容がすぐに流れてしまわないこと、投稿する前にメンバーでチェックすること、統一感を持たせることなど、適切に伝わるように意識している点はかなり多い。メンバーが無理なく更新できることもポイント」と話す。

 個々の飲食店情報だけではなく、イベントと連動した情報発信も実施。大通商店街で開催する弁当販売イベント「お弁当パラダイス」と協力し、出店者と販売する弁当を写真付きで紹介した。今後は閲覧者の層が異なるSNSへの展開や盛岡との往来が多い滝沢・紫波・矢巾地域まで範囲を広める考えで、飲食店と連携した取り組みも検討していくという。

 丹野さんは「これを食べたい、ここに行ってみたいにつながる工夫をし続けていきたい。転勤や進学で盛岡に来た人にも使ってもらえれば」、上路さんは「コロナ禍の厳しい状況は長く続くと思う。盛岡のための情報発信で少しでも手伝うことができれば」と話す。

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