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矢巾町で「使用済み紙おむつのリサイクルを考える」シンポ 意識向上目的に

パネルディスカッションで意見を交わす登壇者たち

パネルディスカッションで意見を交わす登壇者たち

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 「使用済み紙おむつのリサイクルを考えるシンポジウムin矢巾」が9月23日、矢巾町文化会館 田園ホールで開催された。

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 シンポジウムを主催する矢巾町はごみの減量化・資源化の取り組み強化として、使用済み紙おむつのリサイクルに関する検討を進めているという。高齢化に伴い今後増加する紙おむつとそのリサイクルの重要性について広く周知し、意識向上につなげることを目的にシンポジウムを開いた。東北では初開催。

 当日は町民のほか近隣地域の住民、介護・子育て関連の事業者など約120人が参加。高橋昌造矢巾町長のほか、シンポジウムを共催する一般社団法人「NIPPON紙おむつリサイクル推進協会」の須東亮一会長、環境省東北地方環境事務所資源循環課の草刈耕一課長、岩手県立大学総合政策学部の渋谷晃太郎教授、香川県三豊市でごみ処理施設を運営する「エコマスター」の鎌倉秀行センター長の4人が講演を行った。

 高橋町長は町内でのリサイクルの取り組みなどについて話し、「揺りかごから介護までの寄り添い方を考え、その中で紙おむつのリサイクルをどうするのか、さまざまな視点で議論し検討しなければならない。リサイクルは『RE』と表記するが、それに『P』を付けて『PRE(プリ)』、前もってリサイクルできる仕組みが必要だと感じる。紙おむつリサイクルの仕方・仕組み・仕掛けの3つで考えていきたい」と参加者に伝えた。

 須東会長は講演の中で紙おむつリサイクルの現状や方法、協会の取り組みについて、矢巾町や岩手県全体の現状にも触れながら紹介。紙おむつは水分を多く含むため燃えづらく、石油化学物質を含むので一度燃え出すと高温になり焼却炉を傷める原因となること、紙おむつの処理コストが大きな社会負担となることについても話し、国内で年間約220万トンの紙おむつがごみとなり、45リットルごみ袋に詰めると約2億4400万袋になると説明すると会場から驚きの声が上がった。

 その後、草刈課長は使用済み紙おむつの再生利用等に関するガイドラインについて、渋谷教授は資源循環による持続可能なまちづくりについて、鎌倉センター長は三豊市で運営するトンネルコンポスト方式のごみ処理場についてそれぞれ話した。シンポジウムの最後には4人の登壇者によるパネルディスカッションが行われ、来場者からの質問にも回答。リサイクルへの期待や施設を作るコスト面について、リサイクルの方法、町の現状と今後の計画などについて登壇者と来場者が意見を交わした。

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