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盛岡のパン工房と大学生が「お酒に合うパン」開発 若者の視点、プロが実現

今回販売する「エビカマンベール」(左)と「白だしフォカッチャ」(右)

今回販売する「エビカマンベール」(左)と「白だしフォカッチャ」(右)

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 パン工房「Threebread(スリーブレッド)」(盛岡市本町通2)と、岩手大学農学部の学生を中心に構成するサークル「岩手大学パン研究会」は協働企画として「お酒によく合うパン」を開発し、4月2日に一般販売会を開催する。

 両者はツイッター上で互いにつながり、大学と店舗が近いことから、「Threebread」の店主・高橋瑞穂さんから「一緒に何かできないか」と提案。昨年のコロナ禍の中、学生たちはサークル活動ができなかったため、メッセージ機能やビデオ通話などを通じてやり取りを続けてきた。

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 交流の中で生まれた企画がオリジナルパンの開発。サークル活動が再開した後、「一緒にパンを作って販売してみよう」と本格的な開発をスタートした。オリジナルパンのテーマは、「Threebread」がオープン以来提案し続けてきた「お酒に合うパン」。学生たちがパンに合わせる具材を提案し、その中から高橋さんが実現できるものをチョイスし、試作と試食を重ねた。

 高橋さんは「私はいつも完成したパンを食べて、このパンはこのお酒に合うと考えていたが、学生の皆さんはお酒に合う食材からパンのアイデアにつなげている。世代が違うと味覚も違ってくるので、こういう具材は思い付かないと驚くこともあった。学生の考えはユニークで楽しい」と振り返る。

 パンの開発には農学部の学生が持つ食材への知見や、若者ならではの嗜好(しこう)を生かす。学生を交えての試食会も2回実施。学生たちからは味の出方や濃さについてなど具体的な意見も多く出され、学生たちの熱意や真剣さも感じられたという。

 半年ほどかけて完成したパンは3種類。粉末のエビを練り込んだ生地にカマンベールチーズとシソを包み、乾燥エビとピンクペッパーをトッピングした「エビカマンベール」、塩の代わりに「白だし」を使い、大根・ベーコン・大葉をのせた和風の味わいの「白だしフォカッチャ」、生地にイカスミとオリーブオイルを使い、めんたいこを振りかけた「イカスミ明太(めんたい)」で、このうち「エビカマンベール」(290円)と「白だしフォカッチャ」(280円)を販売することに決定した。

 一般販売は4月2日、クロステラス1階シルヴァンプラザで13時スタート。約200個を販売予定。「Threebread」にとって地域団体との共同開発と200個のパンの製造は初めての挑戦であり、「岩手大学パン研究会」もオリジナルパンを開発するのは初めての取り組みとなった。当日は学生たちも販売の手伝いをする。

 酒によく合うという点では、「エビカマンベール」は白ワインや日本酒、「白だしフォカッチャ」は発泡性の日本酒やクラシックビール、ハイボールなど炭酸系のお酒とのペアリングがお薦めだという。

 高橋さんは「どちらもしっかりした味付けなので、どんなお酒に合わせてもオーケー。『エビカマンベール』は味だけではなくて見た目のポップさにも若者らしさが出ていて、『白だしフォカッチャ』はだしのうま味があってパクパク食べられる。Threebreadのパンは生地にこだわっているので、新しい具材との組み合わせも楽しんでほしい」と呼び掛ける。

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