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盛岡地域のQR決済「MORIOペイ」利用開始 時代に合わせた使いやすさ重視

MORIOペイの無人チャージ機とアプリの画面

MORIOペイの無人チャージ機とアプリの画面

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 盛岡市内の加盟店などで利用できるQRコード決済サービス「MORIO(モリオ)ペイ」が3月24日にサービスを開始した。

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 サービスを運営するのは、市内の店舗などで利用できる「MORIO-J」を運営する「盛岡Value City」(盛岡市清水町)。2015(平成27)年の「MORIO-J」スタート時から、ポイントを「地域通貨」として活用する狙いがあり、将来的に電子決済への利用することを考えていたという。その後、QRコードなどを使った「キャッシュレス決済」の仕組みが普及し、加盟する店舗側と利用者が互いに参加しやすい環境が整ったことをきっかけに、約1年かけて準備を進めた。

 「MORIOペイ」は、利用者が事前にスマートフォンに専用アプリをダウンロードし、加盟店や無人チャージ機を使って現金をチャージする。支払時は店頭に掲示されたQRコードをアプリで読み込み、金額を入力して決済を行う。決済金額100円ごとにMORIO-Jのポイントが1ポイントたまり、アプリ内で操作することで1ポイントは1円分として残高に交換できる。

 「盛岡Value City」の担当者は「ポイントはICカードを使ってためていく仕組みで、ポイントの有効期限があり、店に行ってポイントを使う必要があったため、有効期限を延ばしてほしいという声も多かった。ポイントをMORIOペイの残高としてチャージしておけば期限が切れる心配もない。キャッシュレス決済に仕組みも、アプリで操作ができる点も今の時代に即したものを提供したいという思いがある」と話す。

 MORIOペイは加盟店と利用者の参加しやすさにも重点を置く。利用者側がQRコードを読み取る仕組みは加盟店側が専用機材を導入する負担を減らすアイデアの一つ。現在、現金チャージのみの対応となっているのも、利用者側のトラブルを減らして安心して使ってもらうためだという。

 専用アプリでは加盟店からの情報やクーポンも配信。集客や経済循環の仕組みづくりにもつなげる。現在の加盟店舗は約100店で、その内チャージ対応店舗は約10店。加盟店にはステッカーを掲示する。無人チャージ機は盛岡商工会議所のロビー、プラザおでって2階、パルクアベニューカワトク地下1階、アネックスカワトク1階の4カ所に設置。加盟店やチャージ機は順次増やしていく。

 今後、4月以降は特定の加盟店でMORIO-Jカードのポイントをアプリに移行できるようになるほか、年内には特設サイトを開設しポイントをさまざまな賞品と交換できる仕組みもスタートする予定がある。

 担当者は「新規加盟店の申し込みはインターネット上で、パソコンやスマートフォンなどからも作業ができる。新型コロナウイルスの影響もあり、非接触のサービスが広まる中、利用者の皆さんにも加盟店の皆さんにも使いやすいものを目指したい」と話す。

 問い合わせはMORIOペイ運営事務局(TEL 019-621-2851、平日10時~17時)まで。

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