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岩手ビッグブルズが「段ボールブースター」を募集 ファンと共に開幕戦へ

クラウドファンディングをPRするチームの皆さん

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 バスケットボールB3リーグ「岩手ビッグブルズ」は現在、専用練習場「ブルズアリーナ」の設備・備品購入に向けたクラウドファンディングの返礼品として、観客席などに設置する「段ボールブースター」を募集している。

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 同チームはこれまで、盛岡市内や近隣地域の体育館を練習場にしていたが、来年1月からは矢巾町内の「旧アイワ体育館」を改修した専用練習場「ブルズアリーナ」を利用することを決定。現在は改修工事が進められている。

 今回のクラウドファンディングは、「ブルズアリーナを、ファンの方々と一緒に作り上げたい!」という主旨の下、ファンが見学時に利用できるベンチや休憩スペース用の机、パブリックビューイングなどを行うためのパイプ椅子といった備品の購入に向けた資金を募る。同チームがクラウドファンディングを行うのは今回が3回目。クラウドファンディングをファンとのコミュニケーションツールの1つとし、チャレンジするに至った。

 クラウドファンディングの返礼品の目玉として用意したのが「段ボールブースター」。チームのユニフォームカラーに塗られた段ボールに、ファンの顔写真やマスコットキャラクター「ブルゾー」の顔を貼り、観客に見立てたものとなる。2020-2021シーズンは新型コロナウイルス感染症対策のため、アリーナ内の観客席には使用不可となる座席を設ける必要がある。空いた席を埋めるために段ボールブースターを設置し、選手を応援して勝利への大きな後押しとする。

 同チームの担当者は「他のチームで実施しているのを見て、印象に残っていたのが一つのきっかけ。コロナ禍の影響で、収容人数を会場の50%に抑えなければならないなど運営にも制約もある。会場内が寂しい状況にならないよう、会場を赤く染めるアイデアとして採用した」と話す。

 段ボールブースターは2021年1月16日と17日に行われるホーム開幕戦の座席に設置。その後は「ブルズアリーナ」の壁面に飾られ、選手たちの練習を見守る。支援金額によっては「段ボールブースター」は自分で引き取ることも可能。その場合は選手全員の直筆サインが入る。このほか、段ボールブースターと選手のツーショット写真が受け取れるものや、「ブルズアリーナ」の使用権が得られるもの、練習の見学ができるものなどの返礼品を用意する。

 シーズン開幕は来年1月だが、11月末からは天皇杯がスタート。「いよいよ公式戦ができるということで、チームは一段と締まった練習ができている」と担当者。「岩手ビッグブルズが活動するためだけの体育館ではなく、地域の皆さんにも活用してもらい、ファンの皆さんとの交流の場としても活用していく体育館。一緒に作り上げてもらえるとうれしい」と呼び掛ける。

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